機械に体が巻き込まれ… 3年間で事故急増 除雪に潜む危険 注意点は? 雪下ろしで転落も
27日に札幌では今シーズン1番の大雪となりました。
これから使う機会が増えるのが除雪機ですが、一歩間違えば命を落とす大惨事につながりかねません。
どのような点に注意すればいいのでしょうか。
活発な雪雲が流れ込んだ影響で、26日深夜まで雪が降り続いた札幌。
1日あたりの降雪量は27センチと、今シーズン一番の大雪となりました。
そして一夜明けた27日、札幌市西区の住宅街は一面雪景色に。
27日朝早くから市民は雪かきに追われていました。
(札幌市民)「こんなに降っているとは思わなかった。仕方ないです、北海道ですから」
(札幌市民)「夜に一回雪かきして起きたらこんな感じでした。体がもう痛いですね」
札幌市北区のホームセンターです。
早速、除雪用品を買いもとめる客の姿が見られました。
(客)「1台車が埋まったので取り出すところから」
(客)「きょうは雪がいっぱい降って雪かきが必要だから」
道民の冬の暮らしに欠かせない除雪。
そこに潜む危険もあります。
27日、旭川市末広5条4丁目では40代の男性が住宅の屋根の雪下ろし作業中に、はしごから転落する事故がありました。
命に別条はありませんが、命綱やヘルメットは装着していませんでした。
さらに注意が必要なのが除雪機です。
製品評価技術基盤機構NITEに報告された除雪機の事故はここ3年間で急増しています。
事故のうち半数以上が死亡事故で、その多くが使用者の不注意などによるものだといいます。
これは除雪機の危険な使い方をした実験映像です。
男性は除雪機を作動させたまま近くで雪かきをしていますが、ひとたび足を滑らせてしまうとー
このように一瞬で体が巻き込まれてしまいました。
除雪機から離れる場合は、必ずエンジンを切るようにしてください。
ほかにはこんな危険も・・・
除雪機の前に急に現れたのは、そりで遊ぶこどもです。
このように、除雪機の死角で人の存在に気が付かない場合もあり、大きな事故につながりかねません。
先ほどのホームセンターで除雪機を使う上での注意点を聞きました。
(ジョイフルエーケー屯田店 小林孝平副店長)「安全装置を無効化しないということです。クラッチを握ると走行します。慣れてくるとロープでくくる人もでてくるので、それはやめてください」
さらに、除雪機に雪が詰まった場合はー
(ジョイフルエーケー屯田店 小林孝平副店長)「素手ではとらない。雪かき棒をつかう」
本格的な雪の季節を迎えた北海道。
命を守るためにも除雪作業には細心の注意が必要です。