感謝の“ハザードランプ” 正しい使い方?「ただちに違反とならず」も消し忘れに注意 北海道
運転中、車線を譲ってもらった時に後続車へ感謝を伝えるため、ハザードランプを点灯させます。
多くのドライバーがやったことがあると思いますが、果たして正しい使い方なのでしょうか。
(吉岡記者)「札幌北インター出口付近です。一般道との合流地点では、車が列をなして合流しています」
札幌市内の高速道路から一般道路におりる合流地点を走ってみるとー
(吉岡記者)「左から合流してきた車が、ありがとうのハザードランプを出しました」
車線を譲ってくれた後続車へ感謝を伝えようと、ハザードランプを点灯させる車がよく見られました。
法令上、ハザードランプは「非常点滅表示灯」と呼ばれます。
道路交通法では、夜間に道幅5.5メートル以上の道路で駐停車する場合に点灯するよう定めているほか、ネクスコ東日本では、高速道路で渋滞に遭遇した時に、ハザードランプで後続車へ注意を促すよう呼びかけています。
感謝を伝えるという本来とは違う使い方について、ドライバーはどう思っているのか聞いてみると・・・
(札幌市民)「ハザードをつけて挨拶、ありがとうって、人の気持ちの問題ですからね」
(札幌市民)「教習所では本来教えないサインの出し方なのでどうかなと思いますけど。モラルだったり人に寄り添う気持ちで成り立っているのが、交通ルールの1つなのかなと思う」
ドライバーのマナーとして定着している使い方。
そもそも一体だれが始めたのでしょうか。
(自動車生活ジャーナリスト 加藤久美子さん)「元々は大型トラックのドライバー同士で始まったと聞いたことがあるんですけど、それが一般のドライバーの間でも広まってきた。プロドライバーというのはお互いが譲り合うという、それが安全運転につながるという考えを持っている。非常に定着している使い方で、問題ないと思います」
しかし、法律で定められた使い方とは違う感謝のハザードランプ。
違反とはならないのでしょうか。
(道警本部交通企画課 大城戸英雄警部)「サンキューハザードは直ちに違反とはなりません。消し忘れたまま走っている方もおられますので、この車とまるんじゃないかと周りの車に誤解を与えないよう使っていただきたい」
マナーとして多くのドライバーに定着している感謝のハザードランプ。
事故を招かないよう適切に使っていく必要があります。