貨物列車の脱線事故直後に反対方面に向かう列車が通過
JR函館線で去年11月に発生した貨物列車の脱線事故で、JR北海道は事故直後、安全確認が不十分なまま反対の函館方面に向かう列車を通過させていたことがわかりました。
この事故は去年11月JR函館線の森―石倉駅間で札幌方面に走行していた貨物列車が脱線したものです。
JR北海道によりますと、脱線した貨物列車の運転士は事故発生直後、列車が非常停止したことを運行を管理する輸送指令に報告しました。
運転士は当時、列車が脱線したことに気づいておらず、輸送指令も事故の状況を十分確認しないまま、反対の函館方面に向かう貨物列車に運行を続けるよう指示したということです。
その後、函館方面に向かう貨物列車の運転士が現場を通過した際、車両が分離しているのを発見し、事故が発覚しました。
JR北海道は「詳しい状況を把握してから運行を指示するべきだった」としていて、 当時の対応を北海道運輸局に報告して再発防止に努めるよう指示があったということです。