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ゲレンデに草が見える…雪不足に苦悩するスキー場 急きょクローズも 北海道

2023年12月12日 18:34
ゲレンデに草が見える…雪不足に苦悩するスキー場 急きょクローズも 北海道

生活に影響を及ぼす大雪ですが、待ち望んでいるのがスキー場です。

いまは少ない雪に気をもんでいるスキー場ですが、準備に余念はありません。

スキー客を呼び込むポイントは“食事”にもありそうです。

人工降雪機を使ったゲレンデ整備。

北海道南部のスキー場では準備に余念がありません。

(函館七飯スノーパーク 上石友和支配人)「良い雪も出ています。冷えるとパウダースノー」

最新型の降雪機が生み出す良質なパウダースノー。

ただ、コースわきに目を転じると…

まだ茶色い草木がのぞいています。

いまだ積もらぬ雪に気をもんでいますが…

“2週間後”にはサンタクロースと一緒にスキーを滑るイベントも企画しています。

(函館七飯スノーパーク 上石友和支配人)「現在16日のオープンに向けて順調に進めています。降雪量が少ないんですけど、うちは人工降雪機を使っているので、その部分で早めにオープンしたい」

ことしの道内は11日までの30日間で、平均気温が平年よりも高く、降雪量も少なくなり、雪不足に苦労するスキー場も。

(恩田記者)「雪不足に悩むのは札幌市内も同じです。ゲレンデの雪は薄く、草が見えてしまっています」

札幌市手稲区のスキー場は、今月1日に一度オープンしましたが、雪不足の影響で5日から再びクローズとなってしまいました。

(サッポロテイネスキー場 宮川卓也さん)「現状で山頂で20数センチですから、30~40センチは(雪が)少ないでしょうか。準備を万端に整えているだけに、オープンできないのは厳しいです」

しかし、雪は必ず降ってくる!

“そのとき”に備え、話題作りに力を注ぎます。

いま特に力を入れているのが“ゲレ食”。

ゲレンデで食べる食事です。

“ゲレ食”の良しあしは客足にも大きく影響します。

ことしの新メニューは、根強い人気メニューをパワーアップ。

そう!カレーライスです。

オリジナルのルーを使った「テイネカレー」は、かぼちゃコロッケを手稲山に見立ててトッピングし、チーズの雪をふりかけて完成。

「テイネカレー」で勝負をかけます。

(恩田記者)「コロッケがサクサクでルーも食べやすく、ボリュームもあるのでスキー場で食べるのにぴったりです」

さらにことしは設備も大幅にリニューアル。

スキーやボードのレンタルはインバウンド向けに海外客の取り込みを。

また、パトロールセンターをリノベーションし、シーズン中に自分の板を保管しておけるサービスも拡大しました。

“手ぶらで気軽に”をアピールする戦略です。

(サッポロテイネスキー場 宮川卓也さん)「今週は雪予報なので、その雪予報に期待して、準備が整い次第オープンしたい。安全に楽しくこの冬すごしていただく一環として、スキー場を選んでいただければ」

いまは雪不足に悩むスキー場ですが、さまざま知恵を絞って、いざ!その時を虎視眈々待っています。