外貨両替機で10ドルが1460円に 北海道にも“円安の影響” 外国人客の爆買いに期待
記録的な円安が続いています。
円安のうちに家にある外貨を両替する人がいるほか、観光地では外国人客の爆買いに期待する声が聞かれました。
札幌のデパートです。
もともとは外国人観光客向けに設置したという外貨の両替機ですが、いま日本人の利用者が増えているといいます。
1日朝もアメリカドルなどを持ち込み、日本円に両替する人が見られました。
試しに記者も10ドルを両替してみるとー
(恩田記者)「金額は1460円になりました」
(大丸札幌店 早川直美さん)「やはり円安になるとお客様が増えるという印象はあります」
急速に進む円安。
先月29日には1ドル=160円台まで下落し、およそ34年ぶりの記録的な円安水準を更新しました。
一方で恩恵を受けているのが、海外から客が訪れる観光地です。
小樽港に着いたばかりのアメリカ人夫妻についていくと…
立ち寄ったのはアニメグッズの専門店です。
(ベンジャミン夫妻)「これいくら?」
(恩田記者)「5500円」
(ベンジャミン夫妻)「米ドルでいくら…?」
探していたのは、アニメが好きな孫娘への土産。
キャラクターがデザインされたタオルやポスターを6380円で購入しました。
(ベンジャミン夫妻)「日本大好き!みんなとてもやさしい」
(アニメニクス 関努さん)「(円安は)実感しています。客単価ですね。ごそっと買っていってくれたりするので。多い方で2万円とか3万円とか」
小樽市内のすし店です。
冬のシーズンに比べて観光客は落ち着きましたが、いまは円安の影響で5000円を超える注文も多いといいます。
(たけの寿司 武田賢一代表)「はい、お待ちどうさまです」
オーストラリアから来た男性は、2550円の寿司のセットに舌鼓を打ちます。
(オーストラリアから来た人)「ベリーナイス!日本を離れる前に絶対に寿司を食べたかった」
止まらない円安はインバウンドをターゲットとする観光業にとっては追い風となっています。