【オジ旅】藤井貴彦キャスター 新潟5大ラーメンのひとつ「燕背脂ラーメン」初体験 同級生の須山司アナと“ものづくりのまち”燕市へ《新潟》
藤井貴彦キャスターが、同級生の須山司アナウンサーの案内で県内各地を旅する「オジ旅」。
52歳コンビが向かったのは、ものづくりのまち・燕市。
新潟県のほぼ真ん中、新潟市と長岡市の中間にある燕市は、スプーンやフォークの国内製産量で95%以上のシェアを誇りあらゆるキッチン用品の主要産地となっています。
新潟5大ラーメンのひとつと言われる「燕背脂ラーメン」の有名店があることでも知られています。
早速2人は全国各地からファンが訪れるというラーメン店を訪ねました。
待ちに待った再開の日。
開店1時間半前にもかかわらず店の前には大行列が出来ていました。
杭州飯店で火事があったのは、ことし5月のことです。
全国にファンを持つ人気ラーメン店の一大事。店舗は厨房部分を中心に被害がありましたが、けが人はいませんでした。
〈訪れた客〉
「全国的にやっぱり知られてるお店なんで。ソウルフードというのもあるし。まさかまさか」
そして……3か月後に店を再開。
〈訪れた客〉
「きれいになって良かったね」
「うまい!」
〈須山司アナ〉
「藤井さん初めてですよね」
〈藤井貴彦キャスター〉
「初めてですよ。燕三条駅に降りたのも"For the first time!” 初めてなんですよ」
〈須山司アナ〉
「なんでそこだけ英語?」 ……ということでいざ杭州飯店へ。
開店前に取材させてもらえることに。
厨房でのラーメン作りの様子を店主が案内してくれました。
〈藤井貴彦キャスター〉
「もうね、中に入るだけで、いいにおいが充満しています。お!これはなんですか?」
〈店主 徐直幸さん〉
「これが背油です」
鍋を目にした藤井キャスターがまず気付いたのは、なにやら山のようになっているもの。
〈藤井貴彦キャスター〉
「海底火山みたいな……」
〈店主 徐直幸さん〉
「干し粉を袋詰めにしたものが(鍋から)出ているんです」
〈藤井貴彦キャスター〉
「袋の端っこが今出ていますね。背油を何で煮込むんでしょうか?」
〈店主 徐直幸さん〉
「ゲンコツっていう豚の腕とか足の骨、あとダシは干し粉ですね」
〈須山司アナ〉
「8月に再オープンされて、本当に多くの方が待望の再オープンで……。でも、お店全体の造りとかは昔の間取りですよね?」
〈店主 徐直幸さん〉
「まったくね、動線も一緒。なので、体に染みついているんでね。あんまり変えない方がね」
さっそく厨房でラーメンづくりを見せてもらうことに……
まずは麺から。
〈藤井貴彦キャスター〉
「こんなに太いんですか?特注ですか?」
〈店主 徐直幸さん〉
「特注じゃないです。これは自家製麺」
うどんのように太い麺を並々のお湯で泳がせます。
そして特徴はほかにも……。
〈店主 徐直幸さん〉
「うち、薬味が長ねぎじゃなくて玉ねぎなんです」
〈藤井貴彦キャスター〉
「なにか重厚感すら感じられるタレですね。このタレは歴史があるものなんですか?」
〈店主 徐直幸さん〉
「継ぎ足し継ぎ足しで使っている」
〈藤井貴彦キャスター〉
「火災のときは大丈夫だったんですか?」
〈店主 徐直幸さん〉
「大丈夫じゃなかったなぁ。このカメが大丈夫じゃなくて。ただストックがあったので何とかなりました」
〈藤井貴彦キャスター〉
「ラーメンもそうですけど投資もそうですよ、分散投資。ラーメンのタレの資産運用、分散投資ですよ!」
〈店主 徐直幸さん〉
「銀行の人かと思った!」
ラーメンを作り始めた店主の手際よさに感心していると……
〈藤井貴彦キャスター〉
「そして、背油に行きました!上から何かこう優しくなでるようにするんですね」
〈店主 徐直幸さん〉
「この大きさのままだとまだちょっとよろしくないんで、‘’チャッチャ‘’しやすいように……」
〈藤井貴彦キャスター〉
「旨さのもとが凝縮されてる感じがありますね」
「この充実感あふれるスープにこの背脂が入ってくる」
〈須山司アナ〉
「熱を閉じ込めながら背脂チャッチャするときのね、フチに背油がくっ付くのがいい!(どんぶりの)杭州飯店の電話番号がちょっと見えないぐらい……これがまたいいんですよ」
ゆで上がった麺をスープに入れ、追加で薬味の玉ねぎとメンマ分厚いチャーシューをトッピングすれば、杭州飯店の看板メニュー“中華そば”の出来上がり!
〈藤井貴彦キャスター〉
「私、上の生のたまねぎを一回このスープに浸して温度感を楽しむんです」
〈須山司アナ〉
「揚げたときの一気に湯気が噴き出る感じ」
〈藤井貴彦キャスター〉
「ふわっと!ではいただきます!」
「背脂のうまみが麺の周りにコーティングされていて、口に入れる度にそれがほどけるように香りとなって鼻に抜けていく。しかもその背脂が体の中に取り込まれていくと幸せな気分になるんですよ」
<藤井貴彦キャスター>
「粉をまとった麺がゆでられているんですけど、スープを吸っている感じがするんですよ。かめばかむほど中からスープが出てくる……」
<須山司アナ>
「うまみに喋らされている!?止まらないね」
ラーメン談義が止まらない2人でした。
満腹の2人、さらなる発見を求めて燕市を歩き、伝統技術の粋を集めたモノづくり体験にチャレンジすることに……次回詳しくお伝えします。