“温暖化”でニット製品の需要低下も ニット製品の製造会社が破産開始決定 負債総額は約2億9400万円《新潟》
東京商工リサーチ新潟支店によりますと、五泉市でニット製造販売を手がけていた「アルティスタインターナショナル」が1日、新潟地裁から破産開始決定を受けました。
負債総額は約2億9400万円とみられます。
1952年に創業し、長年にわたって婦人物を主体としたオリジナルニット製品の製造を手がけていましたが、海外ブランドのOEM供給(他社ブランドでの製造)に本格的に取り組み始めました。
1992年5月にイタリア語で芸術家を意味する「アルティスタ」を社名に入れ、「酒井メリヤス工業」から現商号に変更、2000年4月期には約5億7000万円の売上高を計上していました。
海外向けの需要が減少したことから、活路を切り開くべく企画力・提案力を生かし、国内向けOEM供給を主体とした展開にシフトしていましたが、温暖化によるニット製品の需要低下などで減収に歯止めがかからない状況が続き、2024年4月期の売上高は約1億7700万円に減少、採算的にも恵まれない経営が続いていたもので今回の事態に至りました。