【特集】営業終了する地下街「西堀ローサ」 老舗レコード店を訪れる常連客の思い レコードでたどる大切な思い出《新潟》

ことし3月で営業を終了する新潟市古町地区の「西堀ローサ」。その一角には長年愛され続ける老舗のレコード店があります。 残りわずかとなった地下街での営業。 別れを惜しむかのように連日多くの人が訪れています。レコードには1枚1枚に大切な思い出がありました。
3月の営業終了が迫り、開店の時間になってもシャッターの多くは下りたまま。
それでも、きょうも元気にオープンする店がありました。 西堀ローサに店を構えるレコード店「KINGKONG(キングコング)」です。
昭和の歌謡曲に青春時代を彩った名曲。懐かしいレコードが所せましと並びます。
「地下街はプラスな感じだった」
店長の長井瞳さんです。
KINGKONG店長 長井瞳さん
「寒い新潟で地下街ってすごくプラスな感じがしてたので、それがなくなっちゃうのが、ただただ残念」
かつては流行の発信地として多くの若者などでにぎわった西堀ローサ。 時代とともに人の流れは変わり、3月いっぱいで約半世紀の歴史に幕を下ろします。
KINGKONGは30年ほど前、新潟市中央区にあった商業施設「カミーノ古町」で営業を始めました。
しかし、古町エリアの商業施設が次々と閉店、そのたびに移転を繰り返しました。3か所目となったローサでの営業も残りあとわずか。 客やレコード地下街での別れを惜しむかのように店には多くの人が足を運んでいます。
創業当時から訪れているという常連客が店を訪れました。
常連客
「これもよく見ていた」
昭和アニメのレコード。思い出を語りますが、主題歌がどうしても思い出せません。
その時、取材で撮影していた同世代のカメラマンが。
カメラマン
「おれ知ってるけど、主題歌。マッハロッドでブロロロロー、ブロロロロー」
次に見つけたのは……。