【特集】ボディビルで世界へ 工場で働きながらトップを目指す 31歳の女性にカメラが密着 《新潟》

新潟市内の工場で働きながらある競技に取り組む女性がいます。
彼女が取り組むのは鍛え上げた肉体の美しさを競う、ボディビルです。
職場の人たちの応援を受け日本一、そして世界を目指す姿を追いました。
鈴木果奈さん。新潟市西蒲区の工場で働く31歳です。
彼女が働く、内山熔接工業。
金属加工を中心に多くの有名企業の製品を扱う、新潟が誇る“ものづくり企業”です。
鈴木さんは部長として、生産管理の仕事を任されています。
そんな鈴木さんが持つ「もう1つの顔」。
それは……鍛え上げられた全身の「筋肉美」を競う、ボディビルの選手なのです。
この日は背中のトレーニング。
重さ50キロの「ラットプルダウン」を軽々と持ち上げます。
そしてこちらは「ラテラルロー」。
なんと、片手で40キロのウェイトを持ち上げているのです。
鈴木さんのトレーニングは食事でも……。
工場内にある、カフェテリアです。
ひと月500円で食べられるという豪華なランチに、社員は舌鼓を打ちます。
この日のメニューは鮭のフライや鴨南蛮うどん、そして中華丼とおいしそうなものばかり。
同僚と昼食を取る彼女の食事はというと……
【鈴木果奈さん】
「ほぼ(毎日)、一緒です。鶏むね肉、ブロッコリー、そしてオクラ、ゆでたまご、そしてご飯」
「意外と慣れます」
【鈴木さんの同僚】
「私は無理です……もっとひどい時はひどい!イモだけとかね」
【鈴木果奈さん】
「ご飯がイモに代わる……カボチャだけとか……お米を食べなくなる!」
筋肉のために、徹底した食事管理をしていました。
2022年7月、新潟で開催されたボディビルの大会で、優れた筋肉を披露し、初優勝。
その勢いで11月に行われた全国大会「ジャパンプロ」でも、初出場で5位に入賞。
華々しいデビューを飾りました。