冬眠前のクマが活発に 市の職員が小学校で特別授業 児童がクマから身を守る手段を学ぶ 《新潟》
秋は冬眠を控えたクマがエサを求めて活発になる季節です。児童が被害に遭わないように5日、新発田市の小学校で特別授業が行われました。
職員)「見てください(パネルを見せる)」
児童)「でかい!」
職員)「クマは大きいです」
クマから身を守る手段を学んだのは新発田市の東小学校の児童です。
昨年度、県内でクマによる人身被害は9件起きていて、このうち8件は9月から11月にかけて発生。
秋は冬眠を控えたクマが活発になる時期で、エサを求めて市街地に出没することもあります。
この小学校の学区内ではことし6月、男性がクマに襲われる被害も起きています。
〈児童〉
「ここら辺にも出るんだなと思いました、出ないと思っていたので」
そこで、新発田市の職員がことしから子どもたちを守るため、5日から市内の小中学校で授業を始めました。
遭遇しても大きな声でクマを刺激しない、襲われないように背中を見せないなど対策を学びました。
「しゃべらないで目をあわせたままゆっくりと後ろに下がります」
〈児童〉
「大丈夫でしょみたいな感じでいると、(クマが)こいつ襲おうかなみたいになっちゃうと思うのでしっかりと冷静に対応したい」
〈児童〉
「怖い。きょう習ったことをする。大声を出さないで静かに下がる背中を見せない」
Q)クマを目の前にしてできますか?
〈児童〉
「頑張ればできます!」
新発田市はクマを検知するAIカメラの活用も始めますが、クマよけの鈴を持ち歩くなど個人でできる対策も呼びかけています。