岸田首相“最後の日韓首脳会談” 「邦人退避」で初の覚書【現地中継】
韓国を訪問している岸田首相は、尹錫悦大統領との首脳会談を行いました。第三国で有事などが起きた場合に、両国の国民を退避させるため、日韓が協力して対処する覚書を交わしました。現地から中継です。
日本が、他国との間で邦人退避のための覚書を交わすのは今回が初めてです。
首相周辺は、「首相退任まで、外交でもしっかり成果を残していく」と強調しました。
岸田首相
「第三国における緊急事態の際に、自国民保護について協力することを確認する覚書が署名されました」
これまで外国で有事などが起きた場合には、現地の日本人を退避させるため、その都度、各国との間で協力体制をつくる必要がありました。それが今回の覚書によって、退避のための移動手段の確保などについてスムーズに連携できるようになるということです。
岸田首相はこの覚書について「これも日韓両国間の信頼の高まりをしめす例だ」と強調しました。
岸田首相にとって尹大統領との首脳会談は今回が事実上、退任前最後となる見通しです。
岸田首相は自身の任期中に大きく改善した両国の関係について、「日韓間の協力と交流を持続的に強化していく方針を確認した」と強調しました。