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新潟市に住むトルコ人男性 石川県の被災地に届けたケバブと笑顔  自身もトルコで被災し避難生活経験《新潟》

2024年2月9日 19:28
新潟市に住むトルコ人男性 石川県の被災地に届けたケバブと笑顔  自身もトルコで被災し避難生活経験《新潟》
新潟市でケバブの専門店を営むトルコ出身の男性が、石川県の被災地で炊き出しを行いました。去年、トルコで発生した地震では避難生活を経験した男性。被災地に笑顔を届けました。

避難所に明るい笑い声が響きました。

「ヘルシー元気になるよ」
「ありがとう頑張るよ、いい男(だね)」

トルコ出身の美濃川アーメットさんです。2005年に来日していまは新潟市で「ケバブ」の店を営んでいます。

この日、能登半島地震で被災した石川県七尾市の避難所で炊き出しを行っていました。

〈美濃川アーメットさん〉
「あたたかいスープもケバブも、ちょっとでも素直に元気になるようなことできればいいなって思って」

去年2月にトルコ南部で発生した地震。当時、両親に会うために一時帰国していたアーメットさんも被災しました。足が悪い母をおぶり父と手をつないで命からがら避難。ただ、そこで待ち受けていたのが厳しい冬の寒さでした。

〈美濃川アーメットさん〉
「モスクに連れて行ったんですけれどもそこのモスクも電気もない何もない。寒いんですけどけっこうつらかったですね」

〈美濃川アーメットさん〉
「これおいしいね、いっぱい入れましたよ。ちょっとでも、元気になってください」

過酷な冬の避難生活。経験したからこそ被災者の気持ちがわかります。

アーメットさんは石川の被災地でケバブを振舞うことを決めました。

〈美濃川アーメットさん〉
「2つね、おー、イケメンかっこいいね」

ひとりひとりに声をかけるアーメットさん。受け取った人には自然と笑顔が広がります。

Q)ケバブ食べたことは?
〈子ども〉
「ないです」「おいしそう」

〈美濃川アーメットさん〉
「僕も避難して、そういう人たちの気持ちもすごくわかるので、これからもずっと続けていきたいと思っています。日本と仲良くみんなで」

アーメットさんが被災地に届けたケバブ。被災者の身も心もあたためていました。