×

【特集】新潟とゆかりも…やり投げ北口榛花選手 パリ五輪の抱負を新潟で語る 「少しでも金メダルに近づけるよう頑張る」《新潟》

2024年7月20日 20:13
【特集】新潟とゆかりも…やり投げ北口榛花選手 パリ五輪の抱負を新潟で語る 「少しでも金メダルに近づけるよう頑張る」《新潟》

去年の世界陸上、やり投げの金メダリスト・北口榛花選手。
今年6月、新潟で行われた国内で最後の大会で優勝を決めた翌日にインタビューが実現。聞き手は北口選手と親交がある新潟県出身で元アルペンスキー日本代表の皆川賢太郎さんです。
(映像協力:SPORTS BIZ)

恵まれた体格 喜怒哀楽を全身で表現

179cmという恵まれた体格を生かしながら柔らかく、かつ、しなやかに。

喜怒哀楽を全身で表現し、その笑顔はとても印象的な北口榛花選手。

新潟県に住んでいたが…「記憶ないです」

皆川さん:「優勝おめでとうございます。きのうは、あちらに見えるビッグスワンで優勝しましたね?」

北口榛花選手:「あそこで投げていました、はい」

皆川さん:「新潟県は、お父さんとお母さんが昔住んでいたということですね?」

北口榛花選手:「一応私も住んでいたのですけれど、2歳までしかいなかったので…(笑)」

皆川さん:「記憶、絶対ないですよね?」

北口榛花選手:「ないです…(笑)」

父親は湯沢町で働いていた

北口選手、現在もパティシエとして北海道旭川市で働いているお父さんが湯沢町のホテルで働いていた時、2歳までご両親と共に南魚沼市で住んでいたことがあり、新潟とのゆかりがあったんです。

「いつも平日が多くて」

北口榛花選手
「いつも、やり投げ(の開催日)は、なぜか平日が多くて(笑)、あんまり人が入らない時も(観客が少ない時も)多かったのですけれど やっぱりビッグスワンは大きいので、人がいないと目立つというか…なんですけど、今回は結構、埋まっていたという印象でした」

常に注目の的に

その笑顔や愛くるしいキャラクターが人気の北口選手。

大会ではたくさんのファンと、カメラマン・記者に囲まれ常に注目の的に。

今季も世界大会で優勝

もちろん人気だけでなく実力も兼ね備えていて、今シーズンも世界大会で優勝。

オリンピック「陸上女子・投てき」初の金メダルを期待されています。

「サイズが大きい方なので」

皆川さん
「北口選手は、体の使い方がすごく独特だなと思いました」

北口榛花選手
「日本人の中では体の身長のサイズが大きい方なので。体の大きさを補うため日本人はスピードとかパワーとかをプラスしないと海外の人には勝てないとかと思うんですけど、私はあんまりそっちに振ってなくて、体の柔らかさとかがないと逆に投げられないぐらいな感じなので、違うようには見えるかなと思います」

投げる前後の時間は、動く?座る?

皆川さん
「投げた後も結構時間あるじゃないですか?あの時間って?」

北口榛花選手
「私はどっちかというと修正点をその間に修正するために、動き過ぎかなって思うぐらい動いているタイプで、日本人に多いのかな。海外の選手は、待ち時間に座って自分の番が来たらちょっと動いてすぐパッて投げるタイプが多いんですけど、日本人は座ると固まるからとか考えたりするのかなって思っています。私は8人前の選手が来たらウォーミングアップ始めるというのをいつも計算してやっていますね」

チェコに留学した理由とは?

常に自分の力で切り開いてきた北口選手。その突破口となったのが、チェコへの単身留学でした。

北口榛花選手
「日本人はめちゃくちゃ研究熱心だから、やり投げについて、すごく研究は進んでいると思うんですけど、今私が行っているチェコは男女ともに世界記録を出している選手がいる国だったので、1回習っておいた方がいいかなっていうのはあって。ずっと海外に行きたいなっていう気持ちはありましたし。海外旅好きで(笑)、海外旅行に行きたいなっていう気持ちがあって、ヨーロッパに居ればすぐ行けるじゃないですか。いろんな国にすぐシュッと行けるので(笑)、それもいいなって思っています」

大会中に持ち歩く、これは何?

皆川さん
「これは何ですか?」

北口榛花選手
「これは自分のサイズの椅子です。自分のための椅子です。決して宣伝したいだけじゃなくて自分が座るための椅子です」

皆川さん
「骨盤が寝ないようにですよね?」

北口榛花選手
「後傾しないように。自分のすねの長さを測って自分のサイズにしてもらった椅子です」

皆川さん
「体のケアも含めてプロだなって印象があります」

北口榛花選手
「小さい頃からスポーツやっていたので、両親がケアに結構行かせてくれていて」

「狙える時に狙う」

皆川さん
パリ五輪はどういう位置づけなのですか?

北口榛花選手
「年齢的に頑張れば2大会行ける感じなので。でも東京五輪を経験して、やっぱり五輪は世界選手権とは全然違う試合だっていうのも行かなければ分からなかった、経験してわかったので、やっぱり狙える時に狙って取りたいっていうのはあるので、メダルは欲しいなと思います。五輪は特別な試合なんで、その環境だったり、全てを楽しめたらいいなっていう風には思いますね」

「少しでも金に近づけるように」

皆川さん「パリ五輪の目標、新潟の方たちにメッセージを」

北口榛花選手
「でも新潟出身じゃないから、どうしたらいいんだろう。あの、新潟県の皆さん(笑)、いつも応援ありがとうございます。去年新潟をちょっとだけ旅行させてもらって、のどかで、ご飯が美味しいなと、シーズンオフの旅行だったので次のシーズンにすごくエネルギーになったので、とてもいい旅行になりました。パリでやっぱりメダルが欲しいですし、みんな金が一番いい色だっていうのは分かっているので、少しでも金に近づけるように頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」


2024年7月9日「夕方ワイド新潟一番」放送より