臼杵城跡が国史跡に指定 城の変遷がわかる歴史的な価値が評価され 市長「朗報を元気に変え」大分
大分県臼杵市の臼杵城跡が国の史跡に新たに指定される見通しとなりました。
これは20日、国の文化審議会が阿部俊子文部科学大臣に答申したものです。臼杵城はおよそ470年前の戦国時代にキリシタン大名の大友宗麟が築いたとされ、江戸時代には臼杵藩主の稲葉氏の居城でした。
今も石垣や庭園の一部などが残されていて、公園としても親しまれています。
臼杵市教委によりますと、中世から近世までの城の変遷がわかる歴史的な価値が評価され、国の史跡に指定するよう答申されたということです。
臼杵市の中野五郎市長は「先月、八町大路が大火に見舞われたが、指定の朗報を元気に変え、今後のまちづくりや観光振興につなげていきたい」などとコメントしています。
今後、正式に指定されれば、県内の国の史跡はあわせて48件となります。
このほか、文化審議会は国の名勝に竹田市久住町の湧水地「納池」を、登録記念物に豊後高田市田染の「穴井戸観音」をそれぞれ新たに指定するよう答申しています。