【シリーズ衆院選】大分1区 各候補の訴えと構図 無所属の現職に自民・共産・参政の新人が挑む
15日に公示された今回の衆院選について、シリーズで大分県内の各候補者の訴えや戦いの構図などをお伝えしていきます。
初日の15日は、前職と新人合わせて4人が立候補した大分1区です。
大分1区に立候補したのは届け出順に、自民党・新人の衛藤博昭候補。
参政党・新人の野中しんすけ候補。
共産党・新人の山下魁候補。
無所属・前職の吉良州司候補
以上の4人です。
◆自民・新 衛藤博昭候補
「古い自民党から新しい自民党、新しい政治にしっかりと変わるように」
自民党・新人の衛藤博昭候補です。会社員を経て県議会議員を2期8年務めました。
事務所開きには、父で参議院議員、衛藤晟一氏など自民党関係者のほか公明党関係者の姿も。
公明党は前回、大分1区の自民党候補者を推薦しませんでしたが、今回は衛藤候補を推薦していて与党一体で議席奪還を目指します。
◆自民・新 衛藤博昭候補
「まずは政治の信頼回復をしっかりと訴えていきたいと思う」
「経済を成長させ、教育も充実させ、少子高齢化、人口減少対策の道を切り開いていく。将来に対して次の世代に、また希望にあふれる社会を手渡していく」
看護師資格を持ち、チャンネル登録者12万人のユーチューバーとして活動している参政党・新人の野中しんすけ候補は、福岡から地元の大分市に戻り、出馬しました。減税のほか、少子化対策など次世代への支援を訴えています。
◆参政・新 野中しんすけ候補
「私が訴えたいのは減税。これをまず訴えたい」
「消費税や所得税、そういうものを下げていくのはもちろんだが、それだけではなくて内需でお金を回していける、そこまでしっかり持っていきたいと思っている」
◆共産・新 山下魁候補
「腐敗政治を一掃する。そうした選挙にしていきたいと思います」
共産党から立候補したのは、国政選挙12回目の挑戦となる新人の山下魁候補です。
9月下旬に立候補を表明しましたが、県内では一定の知名度を誇り市民団体も支援をしています。この20年間、選挙に挑み続ける中で地域や社会の状況は悪くなっていると感じていて、それは政治に責任があると指摘します。
◆共産・新 山下魁候補
「この物価高は自然現象ではなくて政策の失敗によるものだ。特に10年以上続いたアベノミクスが極端な金融緩和を行う中で円安も起こりそしてこの物価高が起こっているということで、政治を変えてこそ、本当に皆さんの家計を温めて暮らしを守ることができると思っている」
◆無所属・新 吉良州司候補
「まずは自民党体質にノーをつきつける」
7回目の当選を目指す無所属・前職の吉良州司候補は、今回も自身の後援会を基盤に選挙を戦います。
ここに、連合大分を中心に立憲民主党県連、国民民主党県連、社民党県連がそれぞれバックアップします。
労働組合と政党が支える形で野党系の議席の死守を目指します。
◆無所属・前 吉良州司候補
「現職参議院議員とその息子さんが候補という私にとってはもう2人相手にする厳しい選挙なんですね」
「生活者主権の国作り、そして将来世代優先の政治。国民が悲鳴を上げてると言える物価高。この根本的解決について訴えていく」
前職と新人、合わせて4人が激突する大分1区。過去4回の選挙では、吉良候補と自民党の候補が議席を奪い合ってきました。
野党系の勢力が支援する無所属の前職に対し、与党一体となって挑む自民党新人の戦いを軸に共産党、参政党それぞれの新人が挑む構図となっています。