【回顧おおいた・事件事故】44年ぶり死刑判決、商業施設で殺人事件、時速194キロ「危険運転」認定
この1年の大分県内の出来事をシリーズで振り返る「回顧おおいた2024」。
今回は県内で発生した事件や事故、そして、裁判を振り返ります。
2024年、大分地裁では相次いで注目の裁判が開かれました。
◆大分地裁 辛島靖崇裁判長「主文、被告人を死刑に処する」
2020年、宇佐市安心院町の住宅で親子2人が殺されているのが見つかった強盗殺人事件の裁判員裁判。
被告の男は一貫して無罪を主張してきましたが、7月の判決公判では死刑が言い渡されました。大分地裁では44年ぶりとなる重い判決でした。
被告側は即日控訴していましたが、福岡高裁での控訴審の初公判は2025年6月18日に開かれる予定だということです。
2021年に大分市で起きた時速194キロの車による死亡事故。裁判員裁判で争われたのは「危険運転」か、それとも「過失運転」か―。
法定刑が重い「危険運転致死傷罪」は適用のハードルが高いという指摘もある中、大分地裁の判断が全国的に注目されました。
◆TOS渡辺一平記者
「危険運転を認めました。大分地裁は危険運転致死罪を適用し、時速194キロで車を運転し死亡事故を起こした被告の男に懲役8年の実刑判決を言い渡しました」
「危険運転」は認められたものの、遺族は「量刑が軽すぎる」として、検察に控訴するよう要請。その後、検察側と被告側双方が控訴し、裁判は高裁へと移ります。
2024年も様々な事故や事件が発生しました。
1月、大分市で幼稚園バスとクレーン車が衝突する事故が発生し園児を含む10人がけがをしました。
同じく1月、大分空港で訓練中の小型機が滑走路を外れて停止。重大インシデントとして調査が続いています。
3月には、大分市の住宅で高齢の父親を殺害したとして長男が逮捕されました。
6月、日田市では白昼、多くの買い物客がいる中、事件が起きました。
◆店内にいた人
「女性の方が横たわっていて、段ボールの上に寝かされていた。 血みどろで」
日田市中心部の商業施設で高齢の女性客が刃物で刺されて亡くなる事件が発生。店内にいた男が現行犯逮捕され、その後、殺人などの罪で起訴されました。
◆県教委 山田雅文教育長
「このような事態になったことは大変遺憾であり、県民の信頼を大きく失墜したことを心からお詫び致します」
県議会で県教委の山田教育長が謝罪したのは現役の高校教師が生徒への不同意わいせつの疑いで逮捕されたことについて。
ほかにも生徒へのみだらな行為や盗撮などあってはならない教師の不祥事が相次ぎました。
そして、こちらでも不祥事が…
◆県警 種田英明本部長
「本県の警察官が法に触れる行為を行ったことははなはだ遺憾」
8月、交番の女性仮眠室に侵入し、女性警察官を盗撮したなどとして、40代の男性巡査部長が停職処分に。その後も県警では警察官が拳銃を放置したり、誤って発砲するという不祥事も相次ぎました。
2024年も起きた事件や事故…
2025年がより安全で安心な1年となることを願ってやみません。