×

「退院したら家族で動物園に…」県立こども病院にAR動物園 リアルな動物にびっくり 入院中の子どもたちに希望と笑顔届ける

2024年10月7日 20:01
「退院したら家族で動物園に…」県立こども病院にAR動物園 リアルな動物にびっくり 入院中の子どもたちに希望と笑顔届ける

入院する子どもたちの希望につなげる取り組みです。5日、安曇野市の県立こども病院にバーチャルの世界で楽しむ「動物園」がやってきました。

病院スタッフと保護者
「すごいね」
「ここから見るとこんなに大きいから何が何か分からない」

タブレットをのぞくと女の子のすぐ近くに現れたのは大きなライオンとトラ。 スマートフォンの中にいる動物に少し驚いたようですが…。仲良く写真を撮ることができました。

これは現実の世界にデジタルのデータを重ねて表現されるその名も「AR動物園」。神奈川県の企業が開発したシステムです。

スタリウム 今井清臣社長
「お子さんが動物のことを知るもしくはそこの先にある自然環境のことを知っていくそのためにきっかけとしてリアルな動物の姿というのをご覧いただきたいというのがコンセプト」

監修したのは動物の行動展示で有名となった北海道旭川市の「旭山動物園」です。入院で不安いっぱいの子どもや外出が難しい子どもに笑顔や新しい学びを体験してもらいたいと開発されました。タブレットやスマートフォンにアプリを入れ専用のボードに向けると…動物が現れる仕組みです。CGで作られた等身大でリアルな動物を間近で観察することができます。

子ども
「小さいのいるね」
病院スタッフ
「赤ちゃんかな」
子ども
「かわいい」

画面に現れるライオンに興味津々です。

Q「どうですか、ライオンさん見て?」

子ども「リアル」

ペンギンとも仲良くなれたようです。

保護者
「病院にいると動物と触れ合うこともないのでうれしいと思います。」
「退院したらみんなで家族そろって(動物園に)いきたい」
保護者
「とっても久しぶりに笑顔を見てとってもうれしいです、私も。またこうやっていっぱい笑える日がたくさん来るといいなと思います」

元気な笑顔を見せた子どもたち。新たな技術の開発が子どもたちのサポートにつながっています。