【県北部地震から14年】栄村で「最大震度6強」新たな災害に備えるには 被災地でボランティアを経験した女性が小学校で講演「支え合うことが大事」
東日本大震災の翌日、下水内郡栄村で「最大震度6強」を観測した県北部地震から12日で14年です。復興の記憶を次の世代に受け継ぎ、新たな災害に備える取り組みが行われました。
あの日から、14年が経ったきょうの栄村。
星野百代さん
「炊き出しでは、温かい汁や具がたくさんの煮物、揚げたてのから揚げ、温かい物なら食べられるといって食べてくれた人たちもたくさんいました」
災害と復興を考える会を続けている栄小学校です。2019年の台風19号災害や去年の能登半島地震の被災地で炊き出しのボランティアを行ってきた長野市長沼地区の星野百代さんを招きました。
地震の後に生まれてきた、子どもたち。学校はこれまで、地域住民から体験談を聞く時間をつくってきましたが、12日は、子どもたちに「これからの災害にも備えてほしい」という狙いがありました。
児童は
「お話を聞いて、みんなで支え合うことが分かったからもし災害があったら自分で動けるようにボランティアをしてみたいと思った」
児童は
「また南海トラフ地震とかも起きる、起きたときは、ボランティアみたいなことをしてみんなを助けたいと思います」
東日本大震災の翌日に発生した「県北部地震」。最大震度6強を観測し栄村では、3人が避難生活によるストレスなどが原因の災害関連死と認定。住宅は、202棟が全半壊しました。
寺澤達哉アナウンサー
「栄村長倉地区に来ています。14年前のきょう、この場所は大規模な被害を受けました。復興は進んでいますが住民には当時の記憶が強く残されています」
村民は
「当時の14年も前なのでかなり遠い昔のように感じるんですけど、ようやく昔のことになってきたなという、ようやく思える」
村民
「でもまだ大変なところはいっぱいあるし、高齢化してうまくいかないところがいっぱいある。今の暮らしにはもっともっと若い子や子どもたちがいっぱいいるような村になったらいいなとは思っていますけど」
地震が拍車をかけた人口減少と高齢化。地震の前、2331人だった人口は現在1551人にまで減り、65歳以上の高齢化率は、45%から10ポイント近く上がっています。