能登半島地震から9日「簡易トイレが足りない」信州から被災地へ 支援続く チャリティーラーメンも登場 今できることは…【長野】
能登半島地震の発生から、きょう9日で9日目です。信州から被災地の石川県に向けて物資を送るなど支援の輪が広がっています。
NPOホットライン信州青木正照 専務理事
「(被災者の要望が)野菜とか果物をというかたちだったのでトマトを」
子ども食堂の運営などにあたっているNPOホットライン信州。松本市内にある倉庫では長野市の炊き出しチームと合同で支援物資を車両に積み込みました。
この団体では、日頃から子ども食堂などに使う物資を企業や団体などから提供を受け、備蓄しています。
NPOホットライン信州青木正照 専務理事
「衛生用品が欲しいということで、歯ブラシや除菌のウエットティッシュとかを用意した」
NPOホットライン信州では7日から七尾市の避難所などに食料や生活用品といった支援物資を送っています。
今足りないというのがトイレ。被災地から強い希望があり、備蓄していた簡易トイレも積み込みました。
支援物資は穴水町に届けられる予定で、あすの朝には被災者に提供できるということです。
NPOホットライン信州 青木正照 専務理事
「物資が届くと(被災者が)本当に喜んで、ひとりじゃないんだと、それが生きる活力になって、頑張るんだという気持ちで一緒にやっていけたらと思っている」
今も(9日午前)【102人】の安否不明者がいる石川県。連日、警察などによる懸命の捜索が続いています。9日【午後2時】現在、【202人】の死亡が確認されています。石川県内では地震の影響でいまだに断水しているところが多く、水の確保が難しい状況が続いています。
こうした中安曇野市は9日、日本水道協会中部地方支部からの要請を受け、被災地・石川へ市が所有する給水車1台と上下水道部の職員4人を派遣しました。
安曇野市 太田寛市長
「最も重要なライフラインである水が足りないとしきりに言われております。その中におきまして安曇野から給水車を派遣することは非常に大切な任務だと思っております」
協会の要請を受けて被災地に入るのは県内4陣目で10日から3日間、現地で給水支援を行うということです。
一方、こちらは食べて被災地を応援です。佐久市にあるラーメン店では被災地を支援しようとチャリティーラーメンが販売されました。市内を中心に周辺のラーメン店、そして企業が食材を持ち寄り、9日限定のオリジナルラーメンを考案。
1杯1000円で売り上げは全額支援金に充てられます。
訪れた人は
「震災に遭われた方に何かできないかなと思いつつ何もできないのでこういうものがあると自分もおいしいものをいただきそれが寄付につながるということでこの思いが届けばなと。被災された方を思うとね胸が詰まるけど少しでも地震で被災された人にこんなおいしいラーメンを食べて申し訳ないけどこれで義援金になるのならと思って駆け付けました」
訪れた客の中には佐久市の柳田清二市長も…。
佐久市 柳田清二市長
「佐久市としてもできる限りのことをやりたいと。難しさのある災害支援だけど一生懸命やりたいなと思います」
企画した佐久商工会議所の青年部によりますときょう1日で220食が売れ募金も合わせて46万円余りの支援金が集まったということです。
佐久商工会議所青年部 佐々木岳史会長
「まだまだ能登の方不透明な情報の中ですけれども時間がかかると思いますのでこれからも第二弾第三弾と支援の方をさせていただきたいと思っています」