【注目】ブレイキン 滝沢市出身ダンサー 岩手盛り上げを
続いて「oneスポ特集」です。
パリオリンピックで注目を集める「ブレイキン」。
ブレイクダンスとも言われますが、岩手県滝沢市出身の若者が、そのブレイキンで岩手を盛り上げようと活動しています。
(ダンスパフォーマンス)
7月開幕するパリ五輪で正式種目に選ばれた「ブレイキン」、通称ブレイクダンス。
流れる曲に合わせて即興で対戦相手と交互に踊り、技や独創性を競います。
そんなブレイキンで岩手を盛り上げようと活動しているのが、滝沢市出身のダンサー松岡勇弥さん27歳。
「Matsu(マツ) up(アップ)」という名前のダンサーとして、全国をはじめ欧米の大会に出場しています。
松岡さん
「やったらすぐにできるんじゃないかと思って取り組んでみるんですよ。『簡単にできるでしょう』と思っていた技が実はやってみると結構難しく、時間が掛かってしまうというのは衝撃でした」
本格的にダンスにのめり込んでいったのは岩手県立大学時代。
ダンスサークルに入部し、文字通りダンス漬けの毎日を過ごしました。
ダンスで岩手を盛り上げたいと卒業後も地道に活動を続け、2024年4月、ある企画を実現させました。
「ワンズフロアONバトル・スタート!!」
県内最大級となるブレイキンの大会「ワンズフロア」を開催。
全国から50人を超えるダンサーが集いました。
松岡さん
「東北六県の中でもあまり岩手県ってブレイキンだったりダンサーの人口が少ない土地であったにもかかわらず、観客、ダンサー合わせて100名以上の方々が岩手県にブレイキンをしに来たっていう結果がそこで生まれたので僕自身もブレイキンを頑張りたいと思いましたし、まだまだ岩手、盛岡に可能性はすごくあるなと感じました。もっともっと大きい大会に育てていきたいと思います」
(ダンススタジオ 練習風景)
地元のダンススタジオで子どもにダンスを教える活動にも力を入れています。
松岡さん
「オリンピックによってスポーツになっていくブレイクダンスに挑戦していくようなキッズも出てきてほしいですし、今まで通りカルチャーや、芸術的なダンスの在り方を大切にするダンサーも出てきて欲しいと思う」
(スタジオ 練習風景)
子どもたちにとってはどんな先生なんでしょうか?
キッズ
「優しくて丁寧に教えてくれるからすぐに振り付けも入るので。どの先生よりも熱心に教えてくれてとても楽しいです」「泣ける~!泣けるよ~!」
松岡さんは母校の岩手県立大学のサークルにもよく顔を出します。
子どもから大人まで、みんなで切磋琢磨(せっさたくま)し、自らの技を磨く最高の場所。
そして、松岡さんにとっては原点そのもの。
松岡さん
「めっちゃ楽しいです!エネルギッシュな感じとか、大学生の若々しい感じとか、ここに戻ってくると初心にかえるというかすごいエネルギーもらえます」
松岡さん自身、今後どんなビジョンを描いているのでしょうか?
松岡さん
「今の自分があるのは人との出会いやダンスで繋がっていた友達が今の自分を作り上げたと思うのでダンスを通じて友達を作っていくっていうのが、やっぱ自分の中で一番しっくりくるブレイクダンスのあり方だと思っている。ダンスはとても幸せになりますよ」
ダンスで繋がる笑顔の輪。
松岡さんは、その輪をさらに大きく広げたいと考えています。