県警察学校で卒業式 新人警察官たちが新たな一歩 県民の安全・安心守る最前線へ 岩手・盛岡市
盛岡市の県警察学校では30日、卒業式が行われました。それぞれの理想を胸に新人警察官たちが新たな一歩を踏み出しました。
卒業を迎えたのは、去年4月から10か月間、県警察学校の長期課程で警察官に求められる法律の知識や逮捕術などを学んできた18歳から26歳までの初任科生41人です。式では、一人ひとりに卒業証書が手渡された後、配属先の警察署が読み上げられました。
長い間、仲間と切磋琢磨しながら学びを深め、厳しくつらい訓練を乗り越えてきた卒業生たち。登山とスキーの競技経験を生かし、山岳遭難救助隊員になりたいと話していた西舘瑛太さんは、釜石警察署に配属されます。
西舘瑛太さん(20)
「今思うと全部たのしかった。授業や同級生と過ごす時間一つ一つがいい思い出です。警察官としての仕事を少しでも多くできるようになって、県民の人に尽くせるような警察官に人一倍なりたい」
卒業生の中には、警察学校で学ぶ中で、新たな想いが生まれた人も…。
坂本子龍巡査は、警察学校の震災教育で釜石や大船渡に赴き、未だ癒えることのない「心の傷」を抱える人がいることを知りました。
坂本子龍巡査(19)
「実際に被災された方や被災した同期からの話を聞いて、自分も沿岸のために何かできることはないかと思って沿岸署の勤務を希望しました」
理想の警察官となるため、新たなスタートを踏み出した卒業生たち。30日付けで県内15の警察署に配属されました。