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鳥インフルまん延防止強化会議 不織布や爆音でカラスからの感染対策を 岩手

2025年1月30日 18:25
鳥インフルまん延防止強化会議 不織布や爆音でカラスからの感染対策を 岩手

 岩手県内で感染確認が相次いでいる鳥インフルエンザのまん延防止について、政府や養鶏業者が話し合う会議が30日開かれました。カギを握るのは「カラス対策」です。

 会議には、岩手県の職員のほか、県内で鶏肉や卵を生産する業者ら24人が参加しました。鳥インフルエンザウイルスは、渡り鳥が運んでくるとされていますが、農林水産省の家畜衛生部会、家きん疾病小委員会の委員を務める白田一敏獣医師が、「渡り鳥のいる水辺から遠い養鶏場には、主にカラスがウイルスを広げている」と述べました。

 その上で、「カラスのフンには、1000羽のトリが感染する量のウイルスが含まれていて、いまの時期は餌を求めて養鶏場に来たカラスとニワトリが接触し、感染する。養鶏場の密集地域で感染が発生すると、風に飛ばされたウイルスは、ほかの養鶏場の鶏舎の通気口から侵入して、さらにまん延することを説明しました。

 そして、白田氏は「鶏舎の通気口に、マスクに使われる不織布を張ったり、カラスを追い払う爆音を出す機械を置くなどの対策が有効だ」と話していました。

最終更新日:2025年1月30日 18:25
    テレビ岩手のニュース