日経平均株価の終値史上初の4万円に迫る 山形県内企業や県民の生活への影響は
国内ではことしに入ってから株価の上昇が加速し、日経平均株価の1日の終値は史上初の4万円に迫り、過去最高値を更新しました。この株高の状況が山形県内企業や私たちの生活にはどう影響するのか。証券会社に聞きました。
東京証券取引所に上場している企業のうち、代表的な225社の株価の平均を示す「日経平均株価」はことしに入ってから上昇傾向にあり、2月22日にはバブル期の1990年2月以来、34年ぶりとなる高値を記録しました。
そして、1日の終値は3万9910円と過去最高値を更新し、史上初の4万円に迫りました。
街の声「どきどきしながらいまも歩きながら4万円行きそうと思いながら 株価を見てはいたが、自分の持っている株にどう反映するかよりも人々の生活にどう反映するのかというのが気になっていてあまり実感がないなというのが正直な気持ち」
日経平均株価が史上最高値となるなど株高が進んでいる要因について、SMBC日興証券山形支店に聞きました。
SMBC日興証券 山形支店FC課 村瀬崇課長「企業業績が堅調であり現在の国内外の経済環境を踏まえるとより一層の業績拡大が見込めるのではいかといった期待感が株価を支えている」
日経平均株価は景気の状況を表す指標ともいわれています。株価の上昇による県内経済への影響は?
SMBC日興証券 山形支店FC課 村瀬崇課長「現在の株高の要因は日本の企業が海外で稼げる力を高め始めている所にあると思うので国内景気とはずれがある。現在の日本株式市場のメーンプレーヤーは海外投資家。現在の日本株式の株高は海外投資家による買いであり、そういった意味では日本国内や山形県内への影響は少ないと考える」
海外で売上が見込める国際的な事業を行う企業ほど成長が期待され、海外の投資家によって株が多く買われるといいます。国内の売り上げなどは現時点で株価に大きく影響している状況ではなく、県内の企業など多くの企業で株価上昇による恩恵は少ないとみられるということです。
一方で、「投資」の面では私たちにとってもメリットがある状況だといいます。
SMBC日興証券 山形支店FC課 村瀬崇課長「お金の置き場所を少し考える必要があると思う。いま預貯金に置きっぱなしになっている資金を一部投資に振り分けるなどお金に働いてもらうという考えを持つ必要がある」
株価の上昇や少額投資非課税制度「NISA」がことし1月から新しくなったことで、県内でも新たに投資を始める人が増えているといいます。
SMBC日興証券 山形支店FC課 村瀬崇課長「ことしはアメリカの利下げが株高を押し上げると考えている」
今後も株価は上昇するという見方がある中で、今後、県内でも個人が投資を行う動きが広がる可能性があると分析しています。