山形県内3選挙区に計10人が立候補 与党前職に野党新人が挑む構図 選挙戦がスタート
衆議院議員選挙が15日公示され、山形県内の3つの小選挙区に合わせて10人が立候補しました。いずれも与党の前職に野党の新人が挑む構図で、12日間の選挙戦がスタートしました。
このうち県1区に立候補したのは、届け出順に立憲民主党の新人・原田和広さん(51)日本共産党の新人・三井寺修さん(44)、自由民主党の前職・遠藤利明さん(74)の3人です。
届け出後、原田さんは山形市内で第一声を上げました。
立憲・新 原田和広候補「今一番求めているもの経済対策大企業には相応の負担をしていただく。一方で中小企業の法人税を引き下げる。そうやって中小企業の負担を減らすことで山形でも時給1500円十分可能だと思う。東京に人を取られることもなく逆に東京から若者を呼び戻すことができるようになる」
三井寺さんは山形市内で第一声を上げました。
共産・新 三井寺修候補「予算委員会を開いての審議を行わず疑惑隠し争点隠しとても許せるものではない。非正規雇用を正規雇用へサービス残業の温床となっている違法脱法の長時間労働の是正に取り組んでいく」
遠藤さんは公務で県外にいてビデオが上映されました。
自民・前 遠藤利明候補「補正予算を編成し日本の経済を安定したくましく成長していくそんな取り組みをしないといけないと思っている。引き続き政治にかかるお金の入りと出を透明にし国民の皆さんの信頼回復に努めなければならない」
県2区に立候補したのは、届け出順に自由民主党の前職・鈴木憲和さん(42)と日本共産党の新人・岩本康嗣さん(59)、れいわ新選組の新人・二藤部冬馬さん(42)、国民民主党の新人・菊池大二郎さん(42)の4人です。
自民・前 鈴木憲和候補「私を地元と国のつなぎ役として国が行う地方創生の様々な政策をこの山形に持ってくる。将来にわたって安心して暮らせるかそのための国土の強靭化をできるかこれがまさに今政治の一番大事な責任だと思う」
共産・新 岩本康嗣候補「大企業優遇庶民の暮らしが犠牲になる格差が広がるばかり。とても景気が良くなるはずはない。大企業優遇税制を正すことや軍事費を削ること内部留保に期限を切って課税をして中小企業支援の財源として目的をもって運用する」
れ新・新 二藤部冬馬候補「失われた30年を取り戻す経済政策が急務。消費税の廃止国の負担を増やすことで人々の負担を軽減していく。今やるべきことは大企業や資本家の声ではなく地方に住んで困っている人たちの声を聞いて政治にしっかりと届けること」
国民・新 菊池大二郎候補「これほど地域地方の声が国政に届かなかったことはないのではないか。災害対策を抜本的に見直しそしてエネルギー価格の高騰物価高で苦しめられている県民の皆さんの手取りを増やしていく。地域の声を新しい国づくりに変えていくために身を粉にしてこの12日間戦っていく所存」
県3区に立候補したのは、届け出順に立憲民主党の新人・石黒覚さん(68)、日本共産党の新人・山田守さん(62)、自由民主党の前職・加藤鮎子さん(45)の3人です。
立憲・新 石黒覚候補「少し曲がって歪んだ日本の政治をこの国の設計をしっかりとやり直す。政権交代こそ最大の政治改革。課せられる役割は庄内・最上の大地未来を守り抜く役割」
共産・新 山田守候補「組織的自民党の犯罪である裏金問題解決できたのでしょうか。統一教会との癒着の問題解決できたのでしょうか。少子化問題を解決し7時間週35時間労働で安心して暮らせる社会をみんなで作っていく。そのためにはアメリカ優先の軍事ブロックはただちになくしていく」
自民・前 加藤鮎子候補「経済という点でもっともっと豊かで安心して子育てもできる環境を整えていきたいと思っている。酒田港に拠点港が指定された。これをてこに多くの風力発電事業を呼び込み関連産業も呼び込み経済の活性化を繋げて皆さんの生活に届くように支援をしていく」
衆院選の立候補の受け付けは15日午後5時に締め切られ、県内3つの選挙区であわせて10人による選挙戦が確定しました。
今回の選挙では、「政治とカネ」をめぐる問題への対応や、物価高に対する経済政策、それに国の安全保障政策の方向性などが争点になっています。
衆院選は12日間の選挙戦がスタートし、10月27日に投開票が行われます。
県内の有権者数は14日現在、87万4522人で、前回衆院選より3万3103人減少しています。期日前投票は16日午前8時半から始まります。