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自民党総裁選告示 山形県選出議員支持わかれる 遠藤氏は石破氏 鈴木氏は茂木氏 加藤氏は小泉氏

2024年9月12日 17:58
自民党総裁選告示 山形県選出議員支持わかれる 遠藤氏は石破氏 鈴木氏は茂木氏 加藤氏は小泉氏

自民党の総裁選挙が12日告示され、過去最多となる9人が立候補しました。現職の岸田総理が出馬せず候補者が乱立する中、山形県選出の国会議員3人は、それぞれ異なる候補を支持することを明らかにしました。

12日に告示された自民党総裁選に立候補したのは届け出順に、高市早苗経済安全保障担当大臣、小林鷹之前経済安全保障担当大臣、林芳正官房長官、小泉進次郎元環境大臣、上川陽子外務大臣、加藤勝信元官房長官、河野太郎デジタル大臣、石破茂元幹事長、茂木敏充幹事長となっています。

立候補者9人は、過去の総裁選で最多だった5人を大きく上回っています。こうした中、県選出の自民党の国会議員3人は、YBCの取材に対し、それぞれ異なる候補を支持することを明らかにしました。
遠藤利明衆院議員は、石破元幹事長を支持します。理由として、防衛大臣など閣僚経験が豊富で、国民や党員からの人気があることや、親族が山形県とのゆかりがあり、県内での選挙の際、応援演説などで積極的に支援してくれたことなどを挙げています。

遠藤利明衆院議員「政治とカネの問題で自民党が信頼を失って総理大臣も責任を取って辞めたので、国会議員のコップの中で決めてはいけない。もう1つ言うと、石破さんは祖父が山形県知事、父も山形県に出向で勤務した経験があり、山形県に対しては一番積極的に支援してくれたので、県連会長として感謝もあるので、石破さんにというのが理由」

一方、農林水産副大臣の鈴木憲和衆院議員は、茂木幹事長を支持します。鈴木さんは、茂木幹事長が会長を務め、派閥の解散が決まった茂木派にことし4月まで所属。10日は、7月の記録的大雨で被災した酒田市などの茂木幹事長の視察に同行しました。支持の理由として、国際情勢や経済などが厳しさを増す中、大臣などの経験が豊富であることを挙げています。

鈴木憲和衆院議員「自民党の総裁選は単に自民党の顔を選ぶ選挙ではないと思っていて、国のリーダーを選ぶ大きい大切な選挙だと思う。国益を守れるリーダーは誰なのかといえば、私は経験豊富な茂木さんしかいないと」

こども政策担当大臣の加藤鮎子衆院議員は、小泉元環境大臣を支持します。支持の理由として加藤さんは「幅広い世代の声を受け止めていける方が新しいリーダーとして求められている」とコメントしています。また、過去の自身の選挙で小泉さんから応援演説を受けたことへの恩返しも理由だということです。

9月9日には小泉さんが衆議院議員会館内にある加藤さんの事務所に挨拶に訪れていました。

小泉進次郎氏「加藤大臣がやっている子育て政策をしっかりと進めてまいります」
加藤鮎子衆院議員「子ども真ん中社会、ぜひ進めていただきたい。よろしくお願いします。頑張ってください」

今回の総裁選で投票する権利があるのは、自民党の国会議員と全国の自民党員・党友です。国会議員による1人1票のいわゆる「議員票」の367票と、全国の党員・党友の投票数をもとに各候補に割り振られるいわゆる「党員票」の367票があり、合計734票のうち、過半数を獲得した候補者が当選となります。
過半数を獲得した候補者がいない場合は、上位2人による決選投票となり、国会議員票367票と、各都道府県連に1票ずつ割り振られたいわゆる「地方票」の47票で勝敗を決します。
山形市の自民党県連では12日、投票用紙の発送作業が行われ、県内の党員・党友およそ1万人に向けて発送されました。県連によりますと、投票用紙は全国一律で9月17日に党員・党友のもとに届く予定です。
自民党県連の対応について森谷仙一郎幹事長は「今回は立候補者が多いため、特定の候補を支持する予定はない」とし、県内の党員・党友は『自主投票』とする方針です。また、決選投票となった場合は「各候補の政策を見た上で対応を検討したい」と話しています。
裏金問題などを巡って、自民党への「逆風」が依然として強い中、今回の総裁選では、党の刷新に向けた取り組みや、経済政策、安全保障政策などが争点になっています。

中川悠アナウンサー「候補者の顔ぶれが出そろいました。候補者に望むこと、選挙への関心などを聞いていきます」

60代女性「候補者がすごい多い。 みなさん出馬するだけの覚悟があって出たんでしょうからいろいろ論戦して、国民に分かりやすく説明してもらえればいい機会かなと」
50代男性「最近、北朝鮮でもミサイルを撃っている、 けさも撃ったみたいなので防衛が大事だと思いやってもらいたい」
70代男性「(総裁選への関心は?)ものすごくある。女性候補がいい。アメリカでも大統領選で女性候補が頑張っているので」
60代女性「自民党の中で一番バランスが取れている人がまた選ばれるのかなと。そういう意味で期待とかは薄い。 少子化とか問題になっているので 重点的に取り組んでほしい。寮や学費の無償化など海外とかだとあるが日本だとまだまだ足りないと思うので」

日本のかじ取りを決める自民党総裁選は9月27日に投開票が行われます。