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入口とは別な場所から侵入か 白鷹町の郵便局強盗事件 男の年齢は40代以上とみられる

2024年9月13日 18:22
入口とは別な場所から侵入か 白鷹町の郵便局強盗事件 男の年齢は40代以上とみられる

白鷹町の簡易郵便局に12日、包丁のような刃物を持った男が押し入り、現金100万円を奪った強盗事件で、犯人の男は依然として逃走中で、行方はわかっていません。これまでの警察の調べで、男は郵便局の入口とは別の場所から侵入し犯行に及んでいたことがわかりました。

記者リポート「時刻は午後2時半を回った所です。現場近くの県道では同時間帯検問が行われています」

この事件は12日午後2時45分ごろ、白鷹町中山の「白鷹簡易郵便局」に男が押し入り、70代の女性職員に所持していた包丁のような刃物を見せて脅し、現金100万円を奪って逃走したものです。男の行方は依然としてわかっておらず、警察は13日、犯行の同時間帯に現場周辺で検問を行い、犯人につながる情報の提供を呼びかけました。
事件があった郵便局は、住宅が点在する山あいの県道沿いにあり、普段、人の行き来は少ないといいます。

近くの住民「ここは田舎だし、年金をおろす人が使う。この辺は65歳以上の人がだいぶ多いから。こんな山奥で(強盗…)、不思議だったね」

事件を受けて、町の教育委員会は12日、町内全ての小学校に、児童の集団登校を取り止め、自動車で送迎するよう連絡しました。荒砥小学校では13日朝、児童を乗せた保護者の車が校内に次々と入っていきました。

荒砥小学校・丸川和久校長「教室内で子どもたちが事件のことを話題にしていた。きのうの事件については子どもたちなりに受け止めていると感じた。不安な思いでいる子どもも多いと思うので子どもたちの命を守る、安全安心第一で考えて保護者の方や地域の方と連携していきたい」

荒砥小学校では通常授業をしたものの、屋外活動は中止したということです。

関係者によりますと、事件があった白鷹簡易郵便局は複数の委託職員が業務に当たっていますが、事件当時は局長を務める女性職員が1人で勤務に当たっていたということです。1人の勤務は珍しくないということです。
警察によりますと当時、女性は、郵便局の窓口がある事務室で仕事をしていました。午後2時45分ごろ、隣の和室から物音がしたため確認しに行ったところ、見知らぬ男が立っていたということです。男は、女性に刃物に向けたまま事務室に入り、所持していたバッグを示して「金を入れろ」と脅しました。女性がATMに入っていた現金100万円を取り出し、バッグに入れると、男はバッグごと現金を奪い現場から南に走って逃走しました。郵便局内に当時、客はおらずわずか5分ほどの犯行だったということです。
男は郵便局の入り口ではなく建物の別の場所から侵入していました。警察によりますと、郵便局の防犯カメラには男の姿が捉えられていました。防犯カメラや女性の証言などから逃走した男の年齢は40代以上とみられています。男は当時、口元にマスクをしていて、薄茶色の野球帽をかぶり、青色の襟付きシャツと灰色のズボン、手には軍手などを着用。黒いバッグを持っていたということです。警察は防犯カメラの解析を進めるなどして男の行方を追っています。