酒田一中の女子生徒自殺 矢口市長が生徒の命日に遺族と面会 両親の意向を確認
酒田市立第一中学校で2021年に女子生徒が自殺した問題を巡り、酒田市の矢口明子市長は26日、生徒の命日に遺族と初めて面会し、遺族の意向などを確認したことを明らかにしました。
この問題は2021年2月12日、酒田一中で当時1年の女子生徒が自殺したものです。
当初、市の教育委員会に常設されている第三者委員会がいじめと自殺の因果関係について調査し、おととし3月に報告書をまとめました。
しかし、「内容が不十分」とした遺族の意向などを踏まえ、おととし10月から県外の弁護士などで構成する市長直轄の再調査委員会が改めて調査を始めました。
関係者への聞き取りを含め2月8日までに28回の会議を開き、新たな報告書の作成に向け議論を重ねています。
酒田市の矢口市長は26日、女子生徒の命日の2月12日に遺族と初めて面会したことを明らかにしました。
矢口明子酒田市長「最初に私のほうから本来であればもっと早くにお会いすべきだった。今になってしまったことを深くお詫びを申し上げた」
矢口市長によりますと、再調査委員会による報告書の作成などに関して女子生徒の両親の意向などを確認したということです。
矢口明子酒田市長「ご遺族からは『調査報告書がまとまる時期については全く急いでいない。再調査委員会できちんとした調査をしてくれていると思う。また、その内容を踏まえたしっかりとした調査報告書を作成してほしい。そのことを期待している』との言葉があった」
再調査委員会の栗山博史委員長はこれまで、早ければ今年度内に報告書をまとめたいとの考えを示していますが、現時点で見通しは立っていません。