「葉の色に惑わされず適期刈り取りを」 山形県内のコメ平年より登熟の割合進む
農林水産省が公表した全国のコメの作柄概況で、山形県内の新米は「やや良」と評価されました。こうした中、県などは9日、県産米の生産量や品質の向上に向けた対策会議を開きました。
会議でははじめに9月3日現在のコメの登熟調査の結果が報告され、「はえぬき」は83.1パーセントと平年より10パーセントほど高く、「つや姫」は75.5パーセントと平年より20パーセント以上高くなりました。いずれも平年と比べて登熟が進んでいるとしました。
一方で、刈り取り作業の進捗については9月6日時点で県平均が416ヘクタールと去年よりおよそ100ヘクタール少なくなっています。県は刈り取り作業が進んでいない要因として収穫時期に断続的に雨が降ったことやことしは稲の葉の色の変化が遅れていることなどを挙げました。
県農業技術環境課 矢野真二課長補佐「ことしの稲の特徴として葉の色がなかなか落ちていないため まだ刈らなくてもいいのかなと思うところもあるが 実際籾はしっかり登熟が進んでいるので、葉の色に惑わされずに刈り取りを進めてほしい」
このほか、出穂後の積算気温が「つや姫」の場合は1150度を過ぎると精米時に砕けやすくなる「胴割」の発生が増加するため適期刈り取りの徹底を呼びかけています。