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山形県内の1時間当たりの最低賃金55円高い955円に 過去最大の上げ幅4年連続で更新

2024年9月9日 16:56
山形県内の1時間当たりの最低賃金55円高い955円に 過去最大の上げ幅4年連続で更新

山形県内の一時間当たりの最低賃金がいまよりも55円高い955円に引き上げらることが9日決まりました。

山形市で開かれた最低賃金審議会には、労働者側と使用者側の代表などによる審議会のメンバーが出席しました。
審議会は8月21日、県内の1時間当たりの最低賃金を55円引き上げ、955円に改正するよう山形労働局に答申しました。
これに対し、県労働組合総連合などは最低賃金を1500円まで引き上げるよう求め、異議を申し立てていました。
9日の会議ではこの異議を現実味がないなどとして却下し、元の答申通り最低賃金を955円にすることが全会一致で決まりました。引き上げ額は55円で過去最大の上げ幅を4年連続で更新しました。

山形地方最低賃金審議会村山永会長「今回最低賃金の上昇率は6パーセントを超えている。物価上昇を上回る賃金上昇ということで個人消費などに結びついて成長と分配の好循環につなげる 一つの材料になるのでは」

最低賃金はことし47都道府県全てで引き上げられ、全国平均で51円上がる見込みです。引き上げ後の東北地方の最低賃金を比較すると、県内の955円は宮城県の973円に続き、福島県と並ぶ2番目の高さとなります。
しかし、全国平均の1055円に対し、100円の差があり、中小企業が多い地方と首都圏との間で大きな格差が生じています。

山形地方最低賃金審議会 村山永会長「政府が2030年代のできるだけ早い時期に全国加重平均で1500円にすると打ち出しているので特別なことが起きない限りはこれを目指して来年1000円超えはほぼ確実だろうと思っている」

新たな最低賃金は10月19日から適用される予定です。