遊佐町沖の洋上風力発電 地元の有志が計画に反対する署名を山形県に提出
山形県遊佐町沖で事業化に向けた計画が進む洋上風力発電について、15日、地元の有志が県に対し、計画に反対するおよそ2900人分の署名を提出しました。
遊佐町沖の風力発電事業は、県が2019年から導入に向けた検討を進めています。去年10月、政府は洋上風力発電に適した海域を法律に基づいて重点的に整備する「促進区域」に遊佐町沖を指定しました。1月からは、発電事業者を選ぶための公募が始まり、実現に向けた手続きが進んでいます。
15日は、計画に反対する遊佐町民の有志らが県庁を訪れ、およそ2900人分の反対署名と要望書を県に手渡しました。要望書では、住民説明会の実施や洋上風力発電設置による健康被害、生態系への影響について調査することなどを求めました。
山形県鳥海山沖の巨大風車はいらない有志の会伊藤えりこさん「風力発電事業をほとんど知らない住民が多いのに計画はどんどん先に進んでいくのに対して住民説明会を開いてほしい」
反対署名の提出を受け、県は「我々の考えだけでなく、遊佐町や漁業関係者の考えとして事業を進めている。住民説明会などで引き続き丁寧に説明していく」としています。