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「堤防持ちこたえた」国の堤防調査委員会が考え示す 大規模な浸水被害が出た戸沢村を視察

2024年8月1日 15:58
「堤防持ちこたえた」国の堤防調査委員会が考え示す 大規模な浸水被害が出た戸沢村を視察

記録的な大雨で最上川の堤防が一部欠損し、大規模な浸水被害が起きた戸沢村蔵岡地区について、31日、現地調査を行った国の堤防調査委員会は、「堤防が持ちこたえた」との考えを示しました。

国の堤防調査委員会は、国土交通省の担当者や、大学教授らで構成され31日、最上川の堤防が一部欠損して浸水した戸沢村蔵岡地区など県内3か所で現地調査を行いました。その後、新庄市内で非公開の意見交換が行われました。委員長を務める東北大学の風間聡教授らが取材に応じ、蔵岡地区の堤防の状況について次のように述べました。

東北大学風間聡教授「蔵岡地区の堤防は越水して浸食もあったが、長い時間、堤防が持ちこたえた。粘り強い堤防が効果を発揮した。堤防が不十分なら破堤して目の前の家は全部流されていた」

一方で、堤防のさらなるかさ上げや、地区の集団移転など今後の対策への考えを問われた風間教授らは「難しい問題」とした上で、「データを提供するなどして住民の決断を尊重する姿勢が大事」と述べました。

委員会は今後、県内で堤防が決壊した場所などについて、原因や復旧の方法などを検討し、年内にも報告書を取りまとめる予定です。