サクランボ「佐藤錦」の収穫ピーク 「廃棄もったいない」双子果多く来園者に配る園地も
山形県内ではいま、サクランボ「佐藤錦」の収穫がピークを迎え、農家では連日朝早くから、作業に追われています。11日、寒河江市の園地を取材しました。
寒河江市で農作物の生産に取り組む「Farmおとらふ」では、佐藤錦の収穫・発送作業が本格化しています。
Farmおとらふ伊藤貴裕社長「朝に採ったサクランボ。きょう朝収穫したサクランボを詰めて高速バスにのせて庄内まで。正午ぐらいには庄内に着いて販売してもらう」
このほか、県外からの注文も相次ぎ、北海道や東京、大阪などに発送する予定だといいます。
注文は順調に伸びていますが、心配なのが収穫量。伊藤さんの園地では、午前5時から収穫作業のためおよそ30人で300キロ分の佐藤錦を収穫しましたが…
Farmおとらふ伊藤貴裕社長「木を見た感じはなっているように見えるんですけど。3割ほどが双子果なので、出荷できる量は少ない」
今シーズンは県内で双子果の発生が目立っています。このため、こちらの園地では例年より3割ほど収穫量が減る見込みだということです。
Farmおとらふ伊藤貴裕社長「10年ほど農家しているけど、ここまで双子果が多いのは初めて。廃棄するのはすごくもったいないので、来園してくれた客に振る舞うなど、少しでも廃棄する量を減らしたい」
双子果を瞬間冷凍して、7月から8月ごろにかけて振る舞うするほか、観光果樹園の提供メニューとして検討しているパフェやジュレなどの加工品として活用することを検討しています。
県によりますと佐藤錦の収穫は6月11日から17日ごろまで最盛期となる見通しです。紅秀峰は18日から25日ごろ収穫のピークを迎える予定です。