×

白鷹町の国道の事故 死亡した後部座席の男性は運転席と助手席の間まで突き出した状態 シートベルトしていなかったか

2024年4月10日 17:41
白鷹町の国道の事故 死亡した後部座席の男性は運転席と助手席の間まで突き出した状態 シートベルトしていなかったか

山形県白鷹町の国道348号で8日、車同士が正面衝突し2人が死亡した事故の状況が少しずつ明らかになってきました。亡くなった70歳の男性は車の後部座席に乗っていてシートベルトを着用していなかったとみられることがこれまでの警察の調べで分かりました。

この事故は、8日午後2時20分ごろ白鷹町滝野の国道348号で64歳の看護師が運転する軽乗用車がセンターラインを越え、前から来た乗用車と衝突し、軽乗用車に乗っていた2人が死亡、双方のドライバーが大けがをしたものです。軽乗用車からは県外で購入したと思われるお土産が確認されていて、県外での観光からの帰宅途中だったとみられています。
死亡したのは軽乗用車の助手席に座っていた看護師の母親(90)と、後部座席にいた看護師の夫(70)の2人で、2人の死因は多発外傷などでした。
消防によりますと事故直後、後部座席の夫は運転席と助手席の間まで体が突き出した状態で発見されました。一方、警察によりますと当時、後部座席の夫はシートベルトを着用していなかった可能性があるとみられています。
JAFが行ったシートベルト非着用時の衝突テストの映像です。車は、今回の事故現場の制限速度より少し早い時速55キロの速度で走行します。
衝突後、シートベルトを着用していないマネキンは、運転席を押しつぶすように前方に投げ出されました。一方、着用したマネキンはしっかりと拘束され、投げ出されませんでした。
去年、警察庁とJAFがすべての都道府県で行ったシートベルト着用状況の調査によりますと、後部座席の人のシートベルト着用率は一般道では、43.7%に留まっています。山形県は56.1%で、全国平均は上回ったものの、6割にも満たない状況です。

県警・交通企画課重大交通事故対策室守谷美雪室長「命を守るのはシートベルト着用。死亡事故が1件でも無くなるように気を付けてほしい」

事故現場は制限速度が時速50キロですが、警察が双方のドライブレコーダーを確認したところ、それぞれの車で大幅な速度超過は確認されませんでした。警察では、現場周辺の区間は信号がなく単調な運転になりやすいことや、カーブが多くスピードが出やすいことにも気を付けて運転してほしいと呼びかけています。

    • YBC NEWS NNN
    • 白鷹町の国道の事故 死亡した後部座席の男性は運転席と助手席の間まで突き出した状態 シートベルトしていなかったか