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羽越線鶴岡-村上間50億円に迫る赤字 JR東日本管内で最も多く 山形県内5路線7区間も

2023年11月21日 18:24
羽越線鶴岡-村上間50億円に迫る赤字 JR東日本管内で最も多く 山形県内5路線7区間も

JR東日本管内で昨年度、利用客が少なかった鉄道路線の収支状況が21日、公表されました。山形県内の路線では、羽越線の鶴岡・村上間が管内で最も多い50億円近い赤字となったほか、公表された5路線7区間すべてが赤字でした。

発表を区間別に見ますと、羽越線は鶴岡駅から新潟県の村上駅までの間が49億4600万円で、これは公表されたJR東日本管内の路線区間の中で最も多い赤字でした。また酒田駅から秋田県の羽後本荘駅までの間も29億4100万円の赤字で同じく3番目に多い額でした。
また、奥羽線は新庄駅から秋田県の湯沢駅までの間が15億6300万円。米坂線は米沢駅から今泉駅までの間が6億2300万円。陸羽東線は最上駅から新庄駅までの間が5億1300万円、最上駅から宮城県の鳴子温泉駅までの間が4億900万円。左沢線は寒河江駅から左沢駅までの間が3億1800万円の赤字となりました。公表された5路線、7区間すべてが赤字です。
一方、35年前の1987年度と比較した1日当たりの平均利用客数も軒並み減少していて、奥羽線の新庄駅から秋田県の湯沢駅までの間は94%の減少となっています。
JR東日本は、収支状況の公表について「ローカル線の現状を地域の人たちに知ってもらい、持続可能な交通のあり方について建設的な議論をしていくため」としています。