山形県縦断駅伝・3日間のレース終了、「天童・東村山」が54大会ぶり総合優勝
山形県縦断駅伝競走大会は29日、3日目・最終日を迎えました。最終日は、総合12連覇を目指す王者、南陽・東置賜と54大会ぶりの総合優勝を狙う天童・東村山がめまぐるしく首位を奪い合う展開となりました。最終区は劇的な結末に…勝利を掴んだチームは…。
3日目の29日は、長井市役所をスタートし、ゴールの山形市・山形メディアタワーまでの8区間、79.9キロで争われました。
レースは、最初の区間となる第22区の4キロ過ぎ、大会2日目の優勝を果たし、総合1位となっていた
緑のたすき、酒田・飽海が遅れ始めます。
そして、総合順位で酒田・飽海を追う海老茶のたすき南陽・東置賜の伊藤翼が先頭争いを抜け出し、川西中継所をトップで繋ぎました。
総合12連覇を狙う王者・南陽東置賜は、その後も安定した走りでたすきをつなぎ、26区まで首位を独走。
しかし、27区。その後ろをじりじりと追い上げてきたのは、54大会ぶりの総合優勝を狙う天童・東村山です。
実況「海老茶のたすき、南陽東置賜、天童東村山もすぐその後ろ今並んだ。 並んだ、並んだ、いや天童東村山が先だ。天童東村山、南陽東置賜の順でたすきリレー」
南陽中継所で南陽・東置賜を追い抜き、1秒差で逆転するとここから両チームの激しい首位争いにー。
上山中継所で南陽・東置賜が天童・東村山におよそ10秒差をつけてたすきをつなぐと、レースはついに最終区へ。
「なんとなんと再び両者の差が迫ってきて、いま横に並んで前に出ました。
天童東村山が南陽東置賜の前に出ました。8・9キロで逆転です」
「かわした!なんとなんと南陽東置賜が再び前に出ました!アンカー区間の激闘です」
「先頭に見えたのは天童・東村山。3日目優勝・総合優勝」
天童・東村山チーム中野創也選手
「かなり練習を積めていない状態で苦しい状況もあった。
ゴールで待ち受けている仲間たちの姿を想像したら自然と力が出てきて、
ラストは行くしかないという状態で気力をふり絞って行くことができた」
天童・東村山チーム設楽公貴監督
「まだ実感も沸いていない。頭の中真っ白。本当に勝ったんだなまだまだチャレンジャー。
来年も総合優勝にチャレンジしたいので、みんなでまた頑張りたい」
3日目を制した天童・東村山。大会の総合優勝に輝くのは54大会ぶりです。
レース後の表彰式では、54大会ぶりに総合優勝を果たした天童・東村山の選手たちに
大会会長の寒河江浩二山形新聞社会長から優勝旗などが手渡されました。