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土砂6万1000立方メートル分を掘削 鶴岡市の土砂崩れ現場の地すべり対策工事 年度内に完了へ

2024年9月4日 17:45
土砂6万1000立方メートル分を掘削 鶴岡市の土砂崩れ現場の地すべり対策工事 年度内に完了へ

おととしの大みそかに鶴岡市で発生した土砂崩れの発生現場で進められている地すべり対策工事について山形県は4日、進捗状況を報道機関に公開しました。これまでの所、工事は順調に進んでいて今年度中に完了する見通しです。

おととしの大みそかに鶴岡市西目で発生した土砂崩れでは住宅など17棟が倒壊し、2人が亡くなりました。
県は去年9月から土砂崩れが起きた現場で地すべりの再発を防ぐ工事を進めています。工事開始から1年が経った4日、県は現地で工事の進捗状況を公開しました。
県によりますと、これまでに山の崩れた箇所と住宅地の裏側、あわせて幅およそ220メートルの一帯で山の上部や斜面の土砂6万1000立方メートル分を掘削したということです。土砂の撤去はまもなく終わる見通しです。
また、現場では斜面をコンクリートの枠で覆って地下水を抜く工事も行いました。山の上部の土砂を撤去して地下水を抜くことで自然の状態よりも斜面の強度が高まったとしています。

県庄内総合支庁河川砂防課 鷹濱 潤課長】「安全率として表すが自然な斜面の状態を1.0として捉えると今回、施工したことにより安全率が1.2ということで考えていて0.2自然な状態よりも上回っていると考えている」

県は今後、雨水が溜まって土砂崩れを引き起こすのを防ぐために排水路の整備などの工事を行うということです。県は工事の完了時期について、住宅地の裏側は10月下旬、土砂が崩れた箇所は今年度中と見込んでいます。