コメにも値上げの波 開店2か月…「想像と違う」 弁当店にも負担ズシリ 山梨県
物価高騰が続く中、コメにも値上げの波が押し寄せています。
去年の猛暑の影響で生産量が少なく一部商品が品薄となっていることが主な要因で、新米が出始める8月ごろまで高値が続く見通しです。
かしわや 伴野幸子さん
「うちにとってはコメはなくてはならないもの」
甲府市で弁当店を営む、伴野幸子さんです。
店頭には税込み550円ののり弁をはじめ3種類の日替わり弁当が並びますが、どの弁当にも欠かせないのが白いご飯です。
しかし、コメの仕入れ値は店を始めた半年ほど前と比べて2割ほど高くなっているといいます。
かしわや 伴野幸子さん
「毎日日替わりでやっているので、献立を立てるときに材料費などが(開店の)当初想像していたものとはだいぶ違ってきている」
開店から半年、さまざまな食材の高騰に加え、主食のコメまで値上がりしていることにダメージは大きいといいます。
かしわや 伴野幸子さん
「開店から半年しか経っていないので、値段を上げるということは難しい。内容を急に変えるわけにはいかないので、店が負担をしている」
甲府市の長田米穀店によりますと、コメの値段は去年の猛暑により生産量が低迷。
さらに、コロナ禍明けの外食需要の高まりから需給バランスが崩れて今年2月から価格が上昇し、平均1.5倍以上になっているということです。
長田米穀店 長田裕作代表
「お米は暑さに弱い。去年も猛暑で不作でお米の粒が小さくなっていて、作付けが少ない。コロナ後のインバウンドの増加でお米の使用量が増え、足りていない」
長田米穀店によりますと、コメの高騰は新米が出始める8月ごろまで続く見込みです。
ただ、国内のインフレ状況に加えて今年の収穫量も少なくなる可能性があり、「平均よりは高い水準が続くのではないか」としています。