富士山「黒い幕」強い素材に張り替えへ 穴開けに対応 町長は「犯罪だ」山梨・富士河口湖町

　富士山の目隠しとして設置された黒い幕に複数の穴が開けられたことを受け、富士河口湖町の渡辺英之町長は30日、より強い素材の幕に張り替える考えを明らかにしました。

　外国人観光客によるマナー違反が相次ぎ、町は5月21日、河口湖駅に近いコンビニエンスストア前に富士山を隠す「黒い幕」を設置しました。

　30日の定例会見で渡辺町長は設置の翌日から黒い幕に最大で直径1センチほどの穴が相次いで見つかり、一時は10個以上に上ったことを明らかにしました。

　穴は警備員がいない時間帯に故意に開けられたとして、渡辺町長は警察に相談しながら対応を考えるとしました。

富士河口湖町 渡辺英之町長「皆さんの安心安全のために幕を設置していますので私としてはちょっとモラルがないかな、ちょっと残念。それ（穴あけ）は犯罪にあたりますと周知していかなければならないと考えている」

　町では見つけた穴をふさぐとともに、幕に触らないよう英語で呼びかける案内を掲示しました。

　また今後は幕の素材をより強いものに替え、色も景観に合った色合いにする考えです。