「人の命に関わる、許せない」消火ホースの先端金属 新たに40本盗難 県内で被害拡大 山梨県
消火栓の格納箱に入っているホースの先端「管鎗」が峡北地域で相次いで盗まれた問題で、北杜市と笛吹市で新たに40本が盗まれていたことが31日、分かりました。
火事が起きた際、消防団などが消火活動を行うための器具が入っている消火用格納箱。
この格納箱にある消火用ホース先端の金属部分「管鎗」が盗まれる被害が先月から相次いで発覚し、韮崎市では20本以上が盗まれています。
また、北杜市では5月上旬時点で3本の被害を確認していましたが、被害の発覚を受けて調査したところ、高根や白州など6つの地域で新たに38本が盗まれていたことが分かりました。
盗まれたのはいずれも銅と錫でできた「砲金」製の管鎗で、主流となっているアルミ製(約8500円)よりも価格は2倍以上です。
消火用格納箱は火災発生時に誰でも使用できるように鍵はかけられていません。
「管鎗」がないと消火活動ができないため、市は「人の命に関わるもので、許せる行為ではない」としてパトロールを強化しています。
一方、笛吹市御坂町でも4月22日に消火用格納箱から「管鎗」2本が盗まれているのが確認され、市は警察に被害届を提出したということです。
今回、発覚した分を合わせると、県内で盗まれた「管鎗」は60本以上と、被害が広がっています。