SNSきっかけの詐欺急増 去年の被害額2億5000万円 3年で7倍 山梨県
県内でSNSをきっかけとした詐欺被害が急増していて、去年1年間の被害額は2億5千万円と3年間で7倍に上っています。
マッチングアプリなどで恋愛感情を抱かせ交際費用などとして金銭だましとる「ロマンス詐欺」やSNSのメッセージや広告などからうその投資話を持ちかける「投資詐欺」。
SNSを通じて見ず知らずの人からお金をだまし取る詐欺被害が、県内で急増しています。
統計を取り始めた2021年は1件、2022年は2件でしたが、去年の被害は11件と急増。
被害額も2021年の3784万円から、3年間で約7倍となる2億5600万円に達しました。
県警によりますと、去年発生した被害の中には、60代の女性がSNS上で知り合った宇宙飛行士を騙る男から「あたなと人生を生きていきたい」などとメッセージが送られ、鉱石の輸送費用などとして約2000万円をだまし取られたケースもありました。
一方、こうしたSNS上の金銭トラブルに関する相談件数も増えています。
県民生活センターによりますと、おととしの金銭トラブルに関する相談件数は236件で、2018年からの5年間で約4倍となりました。
山梨県県民生活センター 三嶋豊博 所長
「マッチングアプリで知り合った相手と連絡を取り合うようになり、2人の将来のためと投資を勧められ暗号資産で送金したけれど、返事が来なくなったなどの相談が寄せられている。投資など金銭が絡む誘いを受けた際には、いったん立ち止まって冷静に考えてもらうと同時に、家族にも相談をしてほしい」
県警は「犯人グループは利益が出ているというデータを送り、信用させる手口が多い。被害に気付きにくく、被害額が大きくなりやすいのでより注意をしてほしい」としています。