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思い出の本「次の誰かにリレー」商店街で“ひと箱古本市” 購入者「思い受け継ぐ」山梨

2024年9月23日 18:59
思い出の本「次の誰かにリレー」商店街で“ひと箱古本市” 購入者「思い受け継ぐ」山梨

 甲府市中心街で23日、ちょっとユニークな古本市が開かれました。

 甲府市の銀座通り商店街で行われていたのは「こうふのまちの一箱古本市」です。

 この古本市では希望する一般市民が出店し、1.3平方メートルの区画の中で両手で持てる箱、ひと箱程度の本を販売します。

 本に親しむとともに本好きの交流の場にしてもらおうと、韮崎市の出版社と甲府市中心街の書店が共同開催していて、今年で6回目となりました。

 開催当初は20件の出店で始まったこの古本市。口コミで徐々に出店者が増え、今年は100mのアーケードの下に55店が軒を連ねました。

主催した「BEEK」土屋誠 代表
「お客さんとのコミュニケーションを気に入ってくれたり、思い出ごと本を売れたり。『人と人を本がつなぐこと』ができるのがこのイベントの魅力」

 23日は家族や友達同士で出店した人たちが、かつて手に取った小説や子どもに繰り返し読み聞かせた絵本など思い出の詰まった本を次の誰かにリレーしていました。

出店者は
「(思い出の本を売るのは)少しさびしい気がするが、何回も何回も読んだ本が小さい子に引き継がれていくのはうれしい。直接いろいろな人と話しながら売れたのでいいと思った」

本を購入した人は
「『しまじろう』が好きみたいで手に取って見ていたので、(買った)誰かが手に取って大切に見ていたと思うので。それを引き継いで子どもと大事に読んで、また誰かの手に渡せたらいい」

 アーケードには飲食店や物販のブースも設けられ、来場者は本やコーヒーを片手に初秋の3連休を締めくくっていました。

最終更新日:2024年9月23日 18:59
    山梨放送