ふじざくら山梨 "1部昇格圏"に浮上 リーグ中断前ラストゲームで勝ち点獲得 辻野は3戦連続ゴール
サッカー女子・なでしこリーグ2部のFCふじざくら山梨は30日、ホームでディオッサ出雲FCと対戦。1-1(0-1、1-0)で引き分けました。通算成績は10勝3分け4敗となり、勝ち点は33に。順位を1つ上げ、1部昇格の可能性がある2位で中断期間に入ります。
約3カ月間にわたるリーグ中断前のラストゲームでしたが、山梨は前半32分にコーナーキックから失点。苦しい立ち上がりとなりました。
反撃を試みる山梨は35分、MF井原美波のクロスに甲府市出身のFW山本菜桜美がシュートを放ち、こぼれ球にFW鈴木和遥が詰めますが、ゴールネットは揺らせず。
後半はさらに攻撃のギアを上げ、MF辻野友実子のサイド突破からのクロスに、途中出場のFW脇田紗弥が合わせるなど流れを引き寄せました。
すると20分、脇田のプレスでボールを奪うと、山本のパスを受けた辻野がGKの股下を抜く技ありゴール。辻野の3試合連続得点で同点に追いつきました。
その後も山梨は出雲ゴールへ襲い掛かり、シュート数は相手の3倍を超える13本。追加点は奪えず、中断前ラストゲームを白星で締めくくることはできませんでしたが、1部との入れ替え戦に臨める2位に浮上する、貴重な勝ち点を手にしました。
辻野選手
「(リーグ中断で)『ふじざくらロス』になるサポーターの皆さんに勝利を届けて一緒に喜びたかった。引き分けで悔しいが悲観することなく、中断明けへ向けてチーム一丸となって頑張りたい」
菅百花主将
「1部昇格を掲げている。そこは決してぶれることなく、後半戦も(調子を)落とさないようにしっかり全員で準備して戦っていきたい」
■数字にも表れる「2年目の成長」
山梨は自動昇格圏の1位・岡山湯郷Belleとの勝ち点は14も離れているものの、このまま2位をキープすれば1部・11位との入れ替え戦に臨めます。
山梨の好調ぶりは得点と失点の数にも。今季は17試合で25得点を挙げていますが、昨季全18試合で挙げた16得点を11も上回っています。
失点数もリーグで2番目に少ない11。なでしこ参戦2年目で確かな成長を見せています。
次節は9月29日に行われ、ホームに9位・ディアヴォロッソ広島を迎え撃ちます。