J2甲府 鹿島に2-0 練習試合で「堅守速攻」体現しACLに弾み 山梨県
キャンプでの完成度を図る大切な一戦の1本目は、GKに河田晃兵を起用。DFラインは右から関口正大、今津佑太、神谷凱士、荒木翔。ボランチは林田滉也と佐藤和弘。2列目は右から宮崎純真、三平和司、アダイウトン(新加入)。1トップはファビアン・ゴンザレス(新加入)です。
1本目は膠着した展開となりますが、コーナーキックのこぼれ球を宮崎が収めてシュートを放つシーンも。さらにコーナーキックから神谷がヘディングシュートを放つなど、甲府はセットプレーからチャンスを作ります。
2本目は、右サイドハーフに鳥海芳樹、ボランチに木村卓斗(新加入)を投入してスタート。荒木のコーナーキックからゴンザレスがシュートを放ち、クロスバー。1本目に続き、鹿島ゴールを脅かします。
すると2本目の29分でした。途中出場のFWピーター・ウタカが中央にボールを送ると、木村がキープし、シュート。こぼれ球を拾ったアダイウトンが鮮やかにゴール隅に沈め、甲府が先制しました。
アダイウトン選手
「ボールが自分のところに来たときに荒木選手がオーバーラップしようとボールを呼んだことで相手のマークを引っ張ってくれた。そこで冷静にコースを狙い、ゴールを奪うことができた」
さらに40分、河田のフィードを鳥海が受け、スルーパス。ウタカが走り込み、グラウンダーのクロスを中央へ送ると、途中出場のFW飯島陸が右足で合わせてゴール。狙いとする「縦に速い攻撃」で追加点を挙げます。
飯島陸選手
「ウタカ選手からあのボールが来るのは練習から分かっていたので、迷わず足を振るだけだった。カウンターからの得点だったし、攻撃のところで自分たちが流れを作って得点までつなげようと思っていたので、その形ができてよかった」
守備陣も踏ん張り、無失点で強豪・鹿島に勝利。約2週間後に迫るACLノックアウトステージラウンド16(決勝トーナメント1回戦)蔚山現代戦へ弾みをつける内容でした。
篠田善之監督
「(ラウンド16第1戦は)アウェーで戦うが、その準備、できることを全員でやって、サポーターの皆さんを笑顔にできるように一生懸命取り組みたい」
ラウンド16はホーム&アウェーで行われ、第1戦は15日にアウェーで実施。第2戦は21日、東京・国立競技場をホームに行われます。甲府のJ2開幕戦は25日で、アウェーで徳島ヴォルティスと対戦します。