×

【独自解説】「何か進展があったわけではない」会見から1か月、ジャニーズ新会社の名前・体制明らかにされず、退所者も続々…エージェントの方法は“独自”のものになる?

2023年11月9日 16:00
【独自解説】「何か進展があったわけではない」会見から1か月、ジャニーズ新会社の名前・体制明らかにされず、退所者も続々…エージェントの方法は“独自”のものになる?
旧ジャニーズ事務所 所属タレントの今後は?

 11月7日、俳優の生田斗真さんが事務所からの独立を発表しました。ジャニー喜多川氏の性加害問題以降、退所者はこれで3人目となります。また、すでに退所している嵐の二宮和也さんが、SNS上で会社を設立したことを発表しました。会見から1か月、いまだ明らかにされない新会社の名前や体制。所属タレントの動向など、気になる今後について芸能リポーターの長谷川まさ子氏が解説します。

「今後のキャリアにおけるビジョンを見つめ直した結果」生田斗真、3人目の退所表明

 11月7日、株式会社SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)は、「この度、弊社所属タレント生田斗真は、2023年11月20日をもちまして株式会社SMILE-UP.を退所いたしますことをご報告申し上げます。今後につきましては、プロダクション等には所属せず、フリーランスの俳優として活動を続けてまいります。(中略)現在、弊社におきましては、所属タレントに対して新たに設立する会社の説明や今後の契約に関する話し合いを順次実施しております。生田は、その話し合いを踏まえて今後のキャリアにおけるビジョンを見つめ直した結果、新会社とはマネジメント及びエージェント契約を締結しないと判断し、今回の結論に至りました」と発表しました。

Q.生田さんは事務所と話し合いの結果、フリーランスとして活動するということですが、フリーランスとは具体的にはどういう形態なんですか?
(芸能リポーター・長谷川まさ子氏)
「フリーランスという言い方をどう受け取るかということなんですが、多分ほかの事務所に移籍するのではなく自分でマネジメントをして、今後個人で事務所を立ち上げるのではないかと思います」

 生田さんは、1997年NHKの朝ドラ「あぐり」で俳優デビューしました。その後、ジュニアとしてグループを組んだり先輩のバックで踊ったりしていましたが、徐々に俳優業に専念していきます。2007年にドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」で注目を集め、ドラマ・映画・舞台で活躍しています。

(長谷川氏)
「生田さんは、ジュニアの時から人気があったのですが、なかなかデビューしないなと思っていました。そんな中でも一切腐ることなく、『劇団☆新感線』のワークショップに出たり、蜷川氏の舞台で大きな影響を得たりして、俳優として頭角を現してきた人です」

 11月8日現在、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)からは、3人が退所を表明しています。岡田准一さんが11月30日に事務所から退所を予定していて、今後は芸能事務所を設立して活動していくとのことです。また、二宮和也さんは、10月24日にすでに退所していて、今後は個人で活動していくとのことです。そして生田斗真さんは11月20日に退所、フリーランスで活動していくとのことです。

Q.生田さんはグループに所属していなかったので、動きやすかったのでしょうか?
(長谷川氏)
「今後、立ち上がる事務所も“アイドルの事務所”になると思います。生田さんは、アイドルではなくて“俳優”なので、退所という決断をしたのだと思います」

 10月29日、二宮和也さんは、X(旧ツイッター)に「今後仕事をする為にもホームページってどう作るんだろう?と思ったら、私簡単のなら作れるけど?って姉が言うんでこれから姉弟で作る事になりました笑」と投稿していました。そして、11月7日には「ご報告。二宮、会社を作りました。ホームページも着々と進めてますので。頑張ります(原文ママ)」とつぶやいています。

Q.二宮さんは、新エージェント会社と契約するのでしょうか?
(長谷川氏)
「個人としては会社をつくりましたが、多分嵐としてはエージェント契約をすると思います」

「再出発する事は可能だと信じてます」会見から1か月 新会社はの進捗は?

 10月2日の会見時点で、東山紀之社長は「法人としての新会社は約1か月以内に設立し、徐々に機能を拡大していきたいと考えております」としていました。また、社名募集も10月31日までとしていましたが具体的な発表はない状態です。SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)は10月31日、ミヤネ屋の取材に対して「現在、各種手続きを進めているところです。経営体制や社名などの詳細につきましては、決まり次第公表する予定です」とコメントしています。

Q.新会社がどういう体制なのか、はっきりしないとタレント側も動きにくいでしょうね?
(長谷川氏)
「現在、タレントに対してどういうエージェント契約なのかという説明がなされているということなのですが、いわゆる“ハリウッド形式”ではなくて独自のものになるようです。何がどう違うかの説明を一つ一つ丁寧にしているので時間がかかるようです。また、福田淳氏が代表になるんじゃないかという報道があってから、情報が漏れてくることが少なくなっている気がします。新社名や経営体制、エージェント契約の中身などを一気に発表しようとしているのかなと思っています」

 10月2日の会見で東山社長は、「補償は11月からスタートさせていただきたいと思っています」と発言していました。しかし11月7日、元ジャニーズJr.の橋田康さんはX(旧ツイッター)で「10月27日、被害者救済委員会のヒアリング後、何か進展があったわけじゃない。救済新会社含め言動と行動がしっかり伴えば、僕の考えとしては新会社でジャニーズの良いところだけを引き継ぎ、本当の意味で素敵な場所として再出発する事は可能だと信じてます」と話しています。

Q.聞き取りや、被害額の算定は中々難しいのでしょうね?
(長谷川氏)
「『早く』というのも、もちろんなんですが、一度決まってしまうとそれが基準になってしまいますので、そのあたりは時間をかけていいのではないかなと思います」

(「情報ライブミヤネ屋」2023年11月8日放送)

  • YTV NEWS NNN
  • 【独自解説】「何か進展があったわけではない」会見から1か月、ジャニーズ新会社の名前・体制明らかにされず、退所者も続々…エージェントの方法は“独自”のものになる?