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「一番はチーム勝敗」防御率0.84今永昇太 歴代1位の記録も「本当に気にしていない」

2024年5月19日 16:00
「一番はチーム勝敗」防御率0.84今永昇太 歴代1位の記録も「本当に気にしていない」
好投したカブス・今永昇太投手(写真:AP/アフロ)
MLB カブス1-0パイレーツ(日本時間19日、リグリー・フィールド)

7回7奪三振無失点の好投を見せたカブスの今永昇太投手が、試合後のインタビューに応じました。

中4日での登板に、「登板の調整の時はそこまで疲れを感じなかったのですが、登板日になると2試合とも疲労度を感じている」としつつ、「その中で上手く7回投げられたのは良かった」と投球を振り返ります。

4回のライト・鈴木誠也選手が背走しながら捕球して3アウトとなった場面については「助けられました。今日勝つにあたって彼のプレーはすごく大きなプレーでした」と語ります。この好守や「ハードヒットを打たれないよう気をつけている」という意識もあってか、6回までに打たれたヒットは内野安打2本のみでした。

7回には2アウトから連打でランナー1、2塁とこの日一番のピンチを背負いましたが、コーチに「まあ落ち着いて、深呼吸して投げて行きましょう」と声をかけられたとのこと。「自分で作ったピンチで、ここは抑えないと負けにつながってしまうので、絶対に抑えたいという気持ち」で、続くテイラー選手との対戦に臨んだそうです。

今永投手はテイラー選手をファウル2球で追い込むと、最後はスプリットで空振り三振を取りました。「(テイラー選手の前に)打たれた2球は自分で意図しないスプリットの高さでした。(テイラー選手に対しては)ストライクからボールになるスプリットではなく、ワンバウンドになりそうなスプリットを投げようと思いその通りに投げられて、なおかつ空振りしてくれました。絶対にワンバウンドでというイメージで投げた結果が良かったので、これも自分の引き出しとして持っていようかと思う」と、投球の手応えも明かしました。

また、この日の成績で防御率は驚異の0.84に到達。MLB公式サイトによるとデビュー後9先発での防御率0.84は、防御率が公式記録となった1913年以降、オープナーを除いて歴代1位の記録とのこと。そんな記録がある一方で「(防御率は)本当に気にしていないですね。例えば5回1失点とか6回3失点とか、そういう投球をしても防御率は必ず上がるので、悪くなったと思わないことが一番大事。防御率をもっと下げてやろうとか、そういったことは一切思わない方が僕のパフォーマンスは良いです」と見解を語りました。

7回無失点ながら6勝目の勝ち星がつかなかったことについても「(勝利がつかなかった悔しさは)全くない。僕は日本の時から自分が投げた試合でチームが勝ったか負けたかに一番フォーカスしています。前のブレーブス戦も5回無失点でしたがチームは負けているので、僕の中では1敗がついているという感覚。今は5勝0敗という成績ですけど、0敗ではなく1敗しているというふうに思っているので、今日自分の投げた試合でチームが勝てたので、それが本当に良かった」とコメントしています。