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【衆院選2024】“裏金問題”巡り激戦か 自民非公認の無所属、立憲、維新、共産が立候補 兵庫9区

2024年10月15日 18:18
【衆院選2024】“裏金問題”巡り激戦か 自民非公認の無所属、立憲、維新、共産が立候補 兵庫9区
 衆議院選挙が15日公示され、関西でも12日間にわたる選挙戦がスタートしました。中でも、“裏金問題”をめぐり激戦が予想されるのが「兵庫9区」です。
 
 近畿2府4県、45の小選挙区で注目なのが、明石市と淡路島からなる兵庫9区の行方です。

 (Q:本日、公示日ですが、どんな心境でしょうか)
 無所属・西村康稔 候補
 「初心に戻って頑張ります」

 “裏金問題”で、自民党の公認を得られず無所属での出馬となった西村康稔氏(62)。元経済産業大臣でこれまで7回の当選を果たしています。
 
 問題発覚当初から地元・明石市でビラを配り、謝罪するなど理解を求めてきた西村氏。今回は逆風の中での選挙となります。
 
 無所属・西村康稔 候補
 「政治不信招いたこと、改めてお詫びを申し上げたいと思います。本当に申し訳ございません。公開できないお金、透明化をできないお金、使途を明らかにできないお金はやめる。余ったお金は返納する仕組みを法改正も含めて、先頭に立ってやっていきたい。1から、0からもう一度立て直して、頑張ってまいります」

 また「無所属」でありながらこう述べました。

 無所属・西村康稔 候補
 「今回、無所属の戦いになりますけれども、私は連立政権の与党の候補であります。敵は野党です」

 一方、西村候補に対するのは……。

 立憲・橋本慧悟 候補
 「いよいよ始まるなという思いで、身が引き締まっております。全身全霊で駆け抜けてまいりたいと思っております」

 15日朝、地元神社で必勝祈願をし、立憲民主党から立候補したのは橋本慧悟氏(35)。2023年の県議会選挙で、前の明石市長・泉房穂氏が設立した政治団体から出馬し、新人ながらトップ当選を果たした人物です。
 
 立憲・橋本慧悟 候補
 「泉師匠に負けないように“一番弟子”としてしっかりと結果を出せるように、全力で走り回っていきたい」

 党の期待も大きく、選挙戦初日から、野田佳彦代表が応援演説に駆け付けました。
 
 立憲・野田佳彦 代表
 「“裏金”大物議員に挑戦をする、勇気ある立憲民主党の公認候補者をご支援のお願いをしよう」
 
 立憲・橋本慧悟 候補
 「裏金問題を許すのか、裏金問題は許さないのか。我々有権者が問われている。この兵庫9区は、その裏金問題の震源地ともいえるそんな場所です。政治不信が招かれているこの状況を、許すことができません」

 一方、「野党共闘」とはならなかった今回の選挙。

 維新・加古貴一郎 候補
 「いわゆる裏金の問題は、私はずっと国家公務員をやってきました。当然そういう問題はありませんし、これからも一切、クリーンでオープンな政治、しっかりやっていきたい。平等にチャレンジできる日本を、新たにつくっていきたい」

 「日本維新の会」からは国土交通省の元職員、加古貴一郎氏(61)が立候補。官僚としての経験を生かし、大都市集中の是正や地域経済の活性化など政策を訴えました。

 共産党からは高田良信氏(78)。78歳にして初めての国政選挙に挑みます。
 
 共産・高田良信 候補
 「今度の総選挙、日本共産党の赤旗新聞がスクープした裏金事件が発端です。西村さん、今度の総選挙でも立候補をするということであります。みなさん、どうなっているのでしょうか。裏金事件についての根本的な反省がない」

 重要政策に「最低賃金1500円達成」を掲げ、労働環境の改善を訴えました。

 4人が立候補し混戦が予想される兵庫9区。衆議院選挙は10月27日です。