【速報】「謙虚な心をもって一からスタート」2期目再選の斎藤知事が就任会見「これからは対話も大事」SNSでの誹謗中傷「控えることが大事、条例制定の検討進める」
17日の兵庫県知事選挙で2期目の再選を果たし、当選証書を受け取った斎藤元彦知事が、19日午後3時から知事就任の記者会見を行い、「これから新たな兵庫県政としてスタートする。今回、県民の皆さんに文書問題で県政に不安を与えたことをお詫び申し上げる」と頭を下げました。
その上で、斎藤知事は「仕事は周りのサポートがあってできる。感謝の気持ち、謙虚な心をもって一からスタートする」と語り、「これからは対話というのも大事だと思っている。県民の声をしっかり聞いて県政に反映し、県職員や県議会との対話を通じて県政を前に進めたい」と語りました。
■25日の百条委員会の出頭要請 「全国知事会で出席難しい」「審議にはしっかり対応」
改めて職員への“パワハラ”があったかを問われると、「私自身は確かに不適切な行為、いい県政をしていきたいという中で業務上の厳しい注意はしたが、ハラスメントになるかどうかは第三者委員会などの審議になる。私としては
業務上の必要な指導をした。一部、不快な思いをされた職員の方がいれば申し訳ない」と話しました。
25日には百条委委員会の証人尋問が予定され、斎藤知事への出頭要請が決まった中、斎藤氏は「25日は全国知事会が予定され、出席が難しいと想定される」としつつ、「百条委員会の審議にはしっかりと対応していく。議会側の判断で『どうしても』ということがある場合は、真摯に対応していく」と述べました。
一方で、SNSでの誹謗中傷について、「今回の選挙戦ではSNSでいろいろな情報が出て、心無い誹謗中傷については県民を傷づけることになるので、控えていくことが大事。SNS(での誹謗中傷を防ぐ)条例の制定は準備や検討を進める」との見解を述べました。
■職員を前に「謙虚な気持ちで、対話を尽くす」県議会・職員との関係構築に意欲
17日の知事選で、斎藤氏は111万3911票を獲得。自民の一部県議や県下の市長の有志らが支援を表明していた前尼崎市長の稲村和美氏(52)に13万票以上の大差をつけての勝利しました。
斎藤氏は19日午前10時ごろ、県庁に兵庫県庁に登庁し、当選証書が授与されて正式に知事に就任しました。
午前11時から県庁で行われた就任式では、職員を前に「県政に不安を与えたことを心からお詫び申し上げる。もっと丁寧にコミュニケーションや対話を尽くしていき、一つのチームとなってやっていきたい。そのためにも生まれ変わって一からスタートし、何より謙虚な気持ちをもってやっていく」と語りました。
一方で、元幹部職員が告発した“パワハラ”などの疑惑をめぐる百条委員会や第三者委員会の調査は継続中で、25日にも百条委員会の証人尋問が予定されています。さらに、来年度予算の編成が控える中、全会一致で不信任を決議した県議会や職員との関係修復が急務となっています。