【速報】世耕氏が衆院選に無所属でくら替え出馬意向 二階氏三男と対決、新和歌山2区は保守分裂選挙へ「5日に後援会幹部と議論して、お話しする」
10月27日に投開票が行われる予定の次期衆院選への出馬が取り沙汰されている自民党前参院幹事長の世耕弘成氏が、参議院から鞍替えして新和歌山2区から無所属で出馬する意向を固めたことがわかりました。1日、国会内で記者団の取材に応じ「10月5日に全県的に後援会の幹部の皆さんに集まっていただいて相談・議論した上でまたお話ししたい。まだ何も決まっていない」と語りました。
世耕氏は、1998年の参院補欠選挙で初当選し、現在5期目。第二次安倍政権で官房副長官や経済産業大臣を歴任した後、参院幹事長に就任。参院安倍派のトップも務める「参議院の実力者の一人」として影響力を持っていましたが、派閥の裏金問題をめぐって離党勧告を受け、4月に自民党を離党した後は無所属で活動していました。
次期衆院選では「10増10減」の選挙区調整で、和歌山県の選挙区は1減となり、長年にわたって二階俊博元幹事長が守ってきた現在の和歌山3区は、和歌山市など北部の3市を除いた全市町村を選挙区とする新・和歌山2区となります。
石破茂新総裁が誕生し、10月27日に衆院選の投開票を行う方針を表明した中、関係者によりますと、世耕氏は参議院から鞍替えしての新和歌山2区からの出馬の意向を固め、10月5日に地元・田辺市で正式に出馬会見を行う方向で調整しているということです。
この新2区には、二階氏の三男・伸康氏が自民党の候補者として出馬することが決まっていて、世耕氏の出馬で事実上の“保守分裂”選挙となる見通しです。
新2区にはこのほか、共産党の楠本文郎氏、政治団体代表の本間奈々氏が出馬する予定です。