北朝鮮と韓国“核”めぐり異例の応酬 国連総会
北朝鮮の国連大使が日本時間10月1日未明、国連総会で演説を行い、アメリカやその同盟国が朝鮮半島の軍事的な緊張を高めていると主張しました。これに対し、韓国が反論する異例の展開となりました。
北朝鮮の金星国連大使は日本時間の10月1日未明に行った演説で、アメリカなどを名指しして批判しました。
北朝鮮・金星国連大使
「アメリカと同盟国は、朝鮮半島周辺で、様々な名称の合同軍事演習を相次いで展開することで、軍事的緊張と敵対的雰囲気を高めている」
その上で、「アメリカが北朝鮮を敵対視して核の脅威を加えたため、やむを得ず核保有という歴史的決心をしなければならなくなった」と述べ、核開発の正当性を主張しました。
この演説を受け、韓国側は反論権を行使しました。
韓国代表団
「北朝鮮はアメリカと同盟国を悪者に仕立て上げ、核保有を正当化しようとしているが、主張は完全に根拠がない」
さらに、「北朝鮮の不法な核開発は、北朝鮮が主張する地域の安定を維持するものではなく、地域の安全保障を不安定にしている最大の要因である」と指摘しました。
一方、北朝鮮側はこれに対して、「韓国がどんなに必死になって頭をひねって言葉遊びをしても、もはや誰もだまされない」と再反論するなど、異例の展開となりました。