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米英豪「オーカス」極超音速兵器共同開発へ

2022年4月6日 6:58

アメリカ、イギリス、オーストラリアは5日、3か国の防衛協力の枠組み「オーカス」として、新たに極超音速兵器の開発に共同で取り組む方針を発表しました。

3か国の首脳は共同声明で、防衛協力の枠組み「オーカス」として、新たに極超音速兵器とその防衛システムの開発に共同で取り組むことや、戦闘で、敵の電子兵器の使用を妨害するなどの「電子戦」分野での協力を強化する方針を発表しました。

オーカスでは、原子力潜水艦の建造で協力を進めていますが、今回、連携を拡大した形です。

極超音速兵器は音速の5倍以上の速度で飛行し、経路も調整できるなど高い機動性を持つことから、迎撃が難しいとされます。中国やロシアも開発を進めていて、ロシアは先月、ウクライナへの攻撃で極超音速ミサイルを使用したと発表しています。米英豪3か国としては、今回の協力によって開発競争で優位に立とうとする狙いがあります。

こうした中、アメリカ国防総省は5日、極超音速巡航ミサイルの飛行実験に成功したと発表しました。ミサイルはロッキード社製で、極超音速を維持し、550キロ以上飛行したとしています。

一方、CNNテレビは、実験が先月中旬に行われたものの、バイデン大統領のヨーロッパ訪問を控える中、ロシアとの緊張を高めないよう、公表を遅らせたと報じています。